飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「異能バトルは日常系のなかで 3」感想

異能バトルは日常系のなかで 3 (GA文庫)

〈あらすじ〉
読み進めると厨二力が疼きだす! 神級異能の無駄遣い、ますます絶好調!!
「すげえ、コスプレし放題じゃん!!」
本物の異能に覚醒めた俺ら文芸部は、最高にハイな放課後を満喫中!
なんでも作れる千冬ちゃんの力で武装闘衣<コンバットフォーム>を纏い、聖戦に備えるのだ。
「てぇーい、ふぁいやーぼーる」
遂に解禁、異能全開テニス対決!?
「このギターは、千冬がもらう」
ギター片手に気分は軽音楽部!?
さらに俺と元・厨二な灯代が喫茶店で私服デート!?
「あ、安藤……。その服は……」
そして現れる千冬ちゃんのおせっかいな親友、九鬼ちゃん。彼女の友愛が文芸部にもたらすものとは―― 俺の『愛』に関わる難問を投げかける! 神級異能の無駄遣いを自重しない、厨二病讃歌の第3弾!!

相変わらず持てる才能(=異能)をフルに無駄遣いする連中だなあ。出来ることは無限大なのにやってることのスケールの小ささといったら。だがまあそれが良いのだけどね(笑)

「厨ニ病は病気ではない。生き様だ」
カッコ良いけどカッコ悪い。そんな言葉を言い放つことが出来る時点で十分すぎるほど病んでいると思うが…寿来の言動も妄想も苦笑いしながらも理解できない感覚ではないのがちょっと嫌だわ。ごめん、だいぶ嫌です。寿来のように厨ニ病を多いに楽しんでいる人間は実に羨ましいねえ。
自分が厨ニ病であることを意識した時から、確かにもう厨ニ病を卒業したことになる。黒歴史。恥ずかしい過去。正直、ラノベを読んで楽しんでる層には「元厨ニ病」がいっぱいいるのでは。自分もそうです。どうしてあの時は恥ずかしいと思わなかったのかな。今思い返すと顔が火照る。寿来には及ばないが厨ニ病全開だったあの頃の自分を殴り倒したい!

しかし寿来がただの痛々しい厨ニ野郎で終わらないのがこの物語の良い味なんだと思う。可愛い妹分…あるいは女王様?の千冬のためにバカを曝け出して彼女の友人との仲を取り持つ姿が……いや、やっぱり振りでもロリコン発言はひーくーわー(笑)
順番からすると次は彩弓さんの当番回ですか。ミステリアスな彼女の非日常の日常とはいったい…。