飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「ボイス坂 2 〜あたしもそろそろ誉められたい〜」感想

ボイス坂 2 〜あたしもそろそろ誉められたい〜 (ボイス坂シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

〈あらすじ〉
次なる関門は、デビューを賭けたオーディション十番勝負。
野生児・百地狸子、美少女モデル・楯岡未知と挑むアニメ音響の現場で、沙絵を待ち受ける新たな試練とは!?
泥酔! ストリートファイト! UMA! 妖怪! 海底人!
身を焼き、魂を削る日々の果て――伝説の〝王子様〟との出会いが、乙女を変える!!
目覚めよ、眠れる力! 這い登れ、夢の坂道!
『SD&GO!』で連載中の人気漫画を作者高遠るい自らが小説版を執筆!!!
驚異のひとりメディアミックスで贈る、声優青春ストーリー第二弾ーー!!

腐ることにかけては右に出る者はいない沙絵さん。今回も良い具合に腐ってくれて本当にありがとうございます。沙絵さん見てるともっと生きることに一生懸命にならないといけないな、という気持ちにさせてくれる。まあそう思わせた次の瞬間にとんでもない奇跡を引き起こして一生懸命努力して生きている人を嘲笑うところもあるので、この作品油断できねえ!

『声優の卵』
ようやくスタートラインに立った沙絵を含めた三人。レッスンが始まり、大方の予想通り、ひとり差をつけられる沙絵さん。沙絵とは正反対の努力の人・楯岡は当然のことながら、声優としては不適格なところもある狸子も「動物役」として才能を見込まれてオーディションに合格する。そんな二人の合格に、これまでの沙絵であったならば嫉妬に狂っていたところであるが、素直にその合格を祝福できるようになれたのは成長であろう。

確かに合格した二人同様、沙絵も声優として成長している。それは周囲も感じていて、また読者にも伝わっていることではあるものの、沙絵の言うとおり「オーディションに受かる姿」が想像できない。何かが足りない。このままでは駄目だ。そこで腐ってしまうのが沙絵さんという女性。そして腐ったところから奇跡を握り締め、不死鳥のように復活するのが沙絵さんだ。努力を踏み躙るのやめてください!

とはいっても沙絵が努力していない訳ではない。努力があったからこそ、起こした奇跡を有効に使うことができるのだから。沙絵の快進撃はここから始まる。でも絶対また何処かで挫折するよね。それが沙絵さんの個性だから仕方ないわ(笑)