飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「この中に1人、妹がいる! 10」感想

この中に1人、妹がいる! 10 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
新学期になり、将悟はまた賑やかさが戻った心乃枝や雅との学校生活を嬉しく感じていた。
春には将悟の母の鹿野子と雅の父・一馬が結婚し、雅とは本当の兄妹になる予定だ。
そんななか、卒業を控えた芽依は、ごく普通の学生らしい生活を送らなかったことが想い残りな様子で……?
そして凜香は次期生徒会長選を前に、自分は本当に生徒たちから必要とされているのだろうかと悩んでしまう。
そこになぜか愛菜が再出馬を表明して、二人の関係がぎくしゃくするのだけど……?
バレンタイン間近の学園で、サブヒロインたちにスポットをあてた日常編ボーナストラック!

もう綺麗に完結したと思っていたので、後日譚が発売されると聞いて衝撃でした。まさかまた『中妹』の感想を書くことになるとは…!

と、言っても最後はボーナストラックの日常編。深刻な問題は解決した後なので安心して読める。中でも将悟と心乃枝と雅の関係。いや、心乃枝と雅が素直になって仲良く向き合える日は流石に来ないと思うぞ。この二人はこの関係で良い。雅は素晴らしい小姑になりそうな予感を振りまき、それに負けぬ心乃枝の芯の強さを見せてくれそうだ。しかし他人からしたら単に面白いだけの嫁小姑戦争は、板挟みになる将悟にしてみれば長年に渡る地獄になりそうだが、ある意味でお前が蒔いた種でもあるから仕方ないよね。

問題なんて関係を続ける限り存在するものだ。将悟も心乃枝も雅も、良い関係を続けて平穏に暮らして欲しいですわ。あとがきの後の最後のイラスト…すばらっ!