飼い犬にかまれ続けて

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「ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子」感想

ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子

〈あらすじ〉
いよいよ、新章開幕!!
<アキバ>の街中で起こるはずのない殺人事件が発生!
アカツキは「天秤祭」を機に芽生えた焦燥や戸惑いを抱えたまま、
震える心を駆り立て<アキバ>の夜を奔走する。
力を得たい──彼女は今までためらっていた一歩を踏み出した。

お久しぶりの『ログ・ホライズン』です。
アニメ化決定の報引っ提げて戻ってきてくれて嬉しいな。しかもNHKで放送するんですか…NHKでアニメ見るの何年振りになるのかな。

さて発売まで時間の空いた今回はアカツキさんメインの『女性冒険者+ものぐさ姫』のお話。シロエ不在の物語。アカツキの心を蝕む不安がついに顎を開いて襲いかかる。

シロエに依存していたアカツキが、主君無しで初めて感じる孤独。自分で考えて、自分で行動する。とても簡単なことなのにそれができない。シロエに仕えるひとりの人間として「何もない」自分に気づき肩を震わせるアカツキを見ていると、こちらの気分も落ち込んでくる。
孤高なのではなく、仲間が苦手だから…楽をしたいから人の輪に加わらず、ただシロエに従っていた。思考を委ねていた。これから先、果たしてそれでいいのだろうか?もしかしてシロエはそれを見越して、アカツキにレイネシアの身辺を守る任務を与えたのではないだろうか。あの腹黒ならありえるな。

アカツキとはまた別の意味で孤独を生きているレイネシア。周囲の人間との…(レイネシアの場合、『冒険者』との)…壁を勝手に作って距離を置いてしまう二人。性格は真逆に思えるこの二人の交流は思わぬ反応を示して、アカツキとレイネシアだけではなく、彼女たちを取り巻く女性冒険者たちに良い影響をもたらす。そうなると街を揺るがす殺人鬼は、彼女たちの繋がりを強めるためのただの装置…敵でしかなくなる。アカツキひとりではできないこと。あるいは冒険者ひとりではできないこと。それをみんなでやれば、できないことなんかない。そう思わせる可能性に満ちていた。

何はともあれ、アカツキもレイネシアも大きく成長した。彼女たちが頑張ったから、今度は男たちの番…?次は暑苦しいお話でお願いします(笑)