飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「だから僕は、Hができない。10 死神と告白」感想

だから僕は、Hができない。10    死神と告白 (富士見ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
幼なじみとして接してきた美菜からの告白に戸惑い、逃げる良介。
また、リサラも美菜の「リサラも良介くんに告白すればいい」という言葉に戸惑っていた。
レストール家の次期当主としては、≪イレギュラー≫である美菜の魂の解放――つまり、恋の成就を望まなければならないのだ。
しかし、胸の内にくすぶる想いは消えなくて……。
そんなぎくしゃくする3人を見て、キュール、ライファン、イリアも積極的に良介にアピールを開始。また、死神界も≪四雷斧≫からの護衛に動き出して――?
抑圧系エロコメディ、いよいよ恋もバトルも佳境に突入!

僕H、次の巻で完結か…長ったような、短かったような。完結に向けて、良介とリサラの心が向き合う。

お前らさっさと素直になれよコンチクショウがぁああ!!…と思い続けて、はや何巻目になるでしょうか?
美奈の告白によってようやく良介のリサラの心が動き出す…と思っていたのに、どうやっても己の内に抱える想いに対して真摯になれない二人のせいで、焦れたヒロインたちが駆り出されている構図に、何だか可哀想な気持ちになっているのは僕だけでしょうか。良介・リサラに振り回される被害者の会を作ってもいいと思います。まあ僕的にはキュールの濡れ場が見られて嬉しいんだけどね!僕は自分の気持ちに素直だよ、二次元限定でな!

怒涛のヒロインの推しに答えも出さず逃げ回る良介の情けなさといったら。同じくらいリサラも情けないが…しかし、ここまで押しに押して、やっとリサラへの想いを固める良介。下半身でモノを考える様は相変わらずだけど。男の子だから仕方ないよね。一方のリサラも、周囲の圧力に押し負けた感じでジリジリ素直になろうとしていたが…完結に向けた前の巻、このままくっ付いて終わっては見せ場がない、と。攫われたリサラと想い(と身体を)重ねるため、最後の戦いに挑むことになる良介の勇姿を見守るとしましょう。