飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「デスニードラウンド ラウンド1」感想

デスニードラウンド ラウンド1 (オーバーラップ文庫)

〈あらすじ〉
多額の借金を持つ女子高生のユリは返済のために、銃を持ち、己の命をリスクに晒す……そんな危険な傭兵稼業に手を出した。彼女は合法・非合法を問わず危険な仕事を請け負う「死に損ない」ばかりの松倉チームで仕事を始めるが、なぜか連れて行かれたのは都内のバーガーショップ。
「こ、これ、ヤバくないですか!? 超ヤバイですよね!?」
ユリの初仕事は、なんとバーガーショップのマスコットキャラクターを襲撃することだった…!
不可思議な仕事依頼をきっかけに、銃弾と血と笑い声が飛び交う常軌を逸した夜が始まる──ユリは未来を切り開くために戦い抜けるのか!?

なるほどこれがアサウラさんか。とりあえず夜中に読むと思いっきりお腹が減るのだけはよ〜く分かった。
それと…これ…良く訴えられないですね!(褒め言葉です)

此処ではない何処かの現代日本。一体何と戦っていたのか…内地での戦争、傭兵稼業が成り立つ銃弾飛び交う物騒な日本を舞台に、多額の借金を背負った不幸少女ユリが奔走する。詳しい世界観の説明が成されぬまま物語が進行するのだが、そんな些細なことはどうでもいいと思ってしまうほど、重火器が日常にある世界に惚れ込んでしまう。とはいっても、この世界観は好き嫌いが激しく分かれると思う。僕は大好きです。男臭さが充満する物語の中で、必死に生き抜こうとするユリの活躍は一層輝いて見える。

両親の借金を押し付けられたユリは、物語開始時点で随分と苦労してきた…どころか、彼女に保険を掛けた取り立て人に「死ね」と言われているのと同義の、とんでもない日常を過ごしてきている。目隠しして銃を解体、元に戻せる女子高生ってどんだけ油臭いのよ。
曰く付きの傭兵たち…どんな戦場からも生きて戻ってくる悪運に守られた戦士たち…料理好きの渋いおっさん松倉を中心とするチームの一員となったユリは、大変有名なファーストフード店のマスコットキャラクターを『抹殺』する任務を与えられる。重火器に関する濃厚な描写を幾度も挟みながら、正しく化物の標的と死闘を繰り広げるユリたち。無茶苦茶な戦いっぷり…その中でユリは次第に松倉たちに対して仲間意識を持ち始めるが、戦場は何処までも無慈悲だ。ユリが抱く希望は、松倉たちが背負う現実に押し潰される。十代の女の子に突き付けるには松倉たちの厳しさは、あまりに酷いものに映る。それでも膝を折らずに、前を向いて歩き出すユリの強さには見惚れるものがある。

傷だらけ、血塗れになりながら手に入れた未来は、ユリにとって輝かしいものになるのか…いや、ならない。押し寄せる現実の波を掻き分けながら戦うユリの日常は始まったばかりだ。