飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「美少女宇宙人とふしぎ道具回収のはずが肌色展開すぎてヤバイ 1」感想

美少女宇宙人とふしぎ道具回収のはずが肌色展開すぎてヤバイ 1 (オーバーラップ文庫)

〈あらすじ〉
「言ったじゃろ、ワチとお主が離れたら死あるのみじゃ!」
TVゲームが趣味の高校生勇一朗はある夜、学校付近に墜落したUFOから脱出した美少女、リノを助けるが自身も重傷を負ってしまう。リノのもつ腕輪の効果で助けられた勇一朗は、生命力が回復するまでリノと同居しつつ、墜落した際に散らばってしまったふしぎな道具を回収することになる。
リノや幼なじみの日和、1つ年上のハナ姉、妹の愛美などをなぜか肌色展開に巻き込みつつ、アイテム回収の日々が幕を開ける。
ちょっとエッチなドタバタラブコメ、探索開始!

美少女文庫を始め、アダルト方面はあまり詳しくないけれど、遠野渚さんの作品についてはTwitterのタイムラインから漏れ聞こえてくるため、ライトノベルに初参戦と聞いてどんな作品を送り出してくるのかちょっと心配でしたが。
いやいや。良いラブコメでした!やはりラブコメはサクッと読めて楽しい気分になれないとねっ!

平穏な日々を送る高校生・勇一郎は、ある夜、宇宙船の墜落現場に居合わせ、その搭乗者を救うために命を落としてしまった…かに思えたが、目を覚ますとそこにいたのは救い出したはずの美少女宇宙人。銀髪の年寄りかかった口調で話す彼女、リノは死んだはずの勇一郎の命を繋ぐため、生命エネルギーを分け与えないといけないらしい。しかもリノから離れすぎると再び死んでしまう。勇一郎の生命エネルギーを回復させながら、宇宙船墜落現の際、地上に落としてしまった危険な『秘密道具』を回収するため、リノと協力することになる。

タイトル通り「肌色展開」がどの程度高いのか期待しながらページを捲る。口絵からして良いですね。僕、榎本ひなさんのイラスト大好きです。
勿論、イラストだけで終わりではない。王道、あるいはお約束と言ってもいいメインヒロインこと銀髪美少女宇宙人のリノとの出逢いから始まる物語。『銀髪』の部分に何らかの意思の介入を感じるが…き、気のせいに違いない。

お約束の導入が終わると、そこに拡がるのは無限の可能性。女の子の裸体。本来なら死んでたはずの勇一郎を助けるため、生命エネルギーを分け与えるリノであるが、その効率的な方法が肉体の接触…肌と肌のぶつかり合い!読者諸君の想像通りです。本当にありがとうございました。勇一郎の代わりに僕が死ねば良かった。まあそのまま放置されて本当に死んじゃうだろうけど…(虚無)

生命エネルギーが満タンにならない限り、リノと離れられない身体になってしまった勇一郎。これだけ聞くと完全にリノの性奴隷じゃないですかーやだー。
離れられないイコール同居生活と、ラブコメには無くてはならないライフスタイルをさらりと確立。特に宇宙人であることを隠さないリノは、その後も勇一郎に近い人間には正体を明かします。もっと驚けよお前ら…。

勇一郎とリノが生活エネルギーのやり取りをするだけでは物語は転ばない。宇宙人らしく人類には理解できない不思議な力を持つ『秘密道具』を回収するため、二人力を合わせて奮闘。秘密道具を拾ってしまったり関わってしまう人のほとんどが、勇一郎に近い女性…妹の愛菜、幼馴染の日和、先輩のハナだ。この辺りの取り揃えに好きはない。秘密道具をこっそり回収するために発生するエッチなイベントは思春期の男の子のハートと下半身を思いっきり刺激してくれます。「ピンクの先端」という素敵ワードでみんな前屈みですよ。

リノと関わってしまったことで穏やかな日常が一変、慌ただしいものになったけれど、そこに後悔はなく勇一郎は新しい日常を大切に思い始める。もうリノと離れて暮らすのは寂しくなってしまったのかな…ハッ!?やはり勇一郎さん…完全にリノの性奴隷になってしまったんや…(違う)