飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「EIGHTH 11」感想

EIGHTH (11) (ガンガンコミックスJOKER)

〈あらすじ〉
りおの研究を盗んだ実行犯から呼び出しを受けたナオヤは、危険な誘いと知りつつもミラ達とボストンへ向かう…。
一方所長は、親会社社長に呼び出されエイス存亡に関わる宣告を受ける。
物語は、ナオヤVS敵スパイを軸にいよいよ佳境へ…。
皆が留守中のエイスでの真理さんの奮闘編も収録!!

ミラさん色っぽいのぉ〜(ごくり)
読み進めれば読み進めるほどミラさんが好きになっていくから困る。河内さんの描く「お姉様」はみんな素敵だよねえ。しかしミラさん、幼少期のナオヤに訓練付けている時には既に今とお代わりなくて一体歳は幾つなのかと(ここで音声が途切れる)

ハッ…僕は一体何を…!?
と、とにかく本題へ。
まずはインターバルである真理さんの忙しい一日から始まる。所長のいないエイス研。普段は飄々として苦労など知らなそうな所長だけど、実際はエイス研の隅々まで目を光らせて動いていたことが、その責務の代理人になって初めて分かる真理さん。あまりの忙しさに放り投げそうになりながらも、一生懸命こなす真理さんも結構な真面目さんですね。責任感が強い人なのは分かっていたけど。

そんな思わず和んでしまう一発目の番外編とはガラリと変わり、緊迫感高まるエイス研。ナオヤの前に姿を現したロシア人スパイ・ヴァレリヤにどう対抗していくのか。と、思いきや、やられ放題の上、ナオヤを掻っ攫われる。この場合、ヴァレリヤが上手というべきか。

対峙するナオヤとヴァレリヤ。共通点の全くないように思える二人であったが、「感情に突き動かされる」点については同じ。しかしナオヤの言うとおり、ヴァレリヤが薬物実験場になって搾取されているロシアの現状を真剣に憂いているかと思うか、というと首を傾げたくなる。実際、ヴァレリヤはあくまでも個人的な、本当に嫉妬からナオヤに絡んでいるように見える。危機的状況から素晴らしいタイミングで助けにくるルカ…君を待ってました。このコンビ、顔を合わせるば罵倒し合ってばかりなのに、ここまで連携が取れるのは不思議で仕方ない。
ヴァレリヤとの決着は次回に持ち越しかな。しかしそれとは別にエイス研の今後はどうなるんだ…?