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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5」感想

ガガガ文庫 ライトノベル

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5 (ガガガ文庫 わ 3-12)

〈あらすじ〉
奉仕部に送られてくるようになった「お悩み相談メール」、そして平塚先生から持ち込まれた「結婚がらみ」の相談事……。(八幡的には)不本意にも忙しい奉仕部。その活動はコスプレ&「嫁度対決」からガチ格闘技対決まで、多岐にわたりすぎて大変なことに。日々の些末な出来事にこそ、真実は宿る……!? 奉仕部&おなじみのキャラクターたちが生き生きと輝く「いつもの日常」をたっぷりと!アニメも大反響の「俺ガイル」、大ボリューム書き下ろし&単行本未収録エピソードをぎゅっと詰め込んだ珠玉の短編集!

ひゃひゃひゃひゃひゃくよんじゅうまんぶ突破ぁあああッどっしゃー!(失禁)
アニメ化効果。放送終わってからも部数を伸ばしていると聞きます。
ライトノベルに興味のない知人もアニメは見ていたようで、

「アニメでこれほどなのだから、原作の内面描写がどれだけ濃密に描かれているのか非常に気になる」

と言っていました。
八幡の『ひねくれ』はアニメだけでは足りずもっと堪能したい麻薬的な何かがあると思う。
だからアニメだけで終わらずに原作も読みましょう(ゲス顔)

今回は小休憩…短編集です。
三浦が表紙を飾ると誰が想像していた? 川なんとかさんのことも忘れないで下さい。

SIDE-A『こちらとしても彼ら彼女らの行く末に幸多からんことを願わざるを得ない。』

結婚。
日頃母親に「孫の顔が見たい」と言われる僕にとっては嫌な言葉です。あれ? 結婚というステップを飛び越えてないですか、母上?

この作品と結婚を結びつけると、必ず連想するのが平塚先生でございます。そして平塚先生を愛でる回でもあります。
しかし…驚くほどラブコメ的な回だな!

小町の提案によって奉仕部女性関係者の『嫁度』を図ることに。
断トツ『嫁度』が高い戸塚が審査員側に回った時点で試合終了じゃない?

結衣は嫁というよりも『彼女』にしたいタイプだし、雪乃は嫁にしたら虐められそうで怖いし、小町はあざと可愛いけど嫁に貰うと漏れなく兄貴もついてきそうだし、やはりこの中では収入が安定している平塚先生一択! ガスッ! ごめんなさい、ウェディングドレス姿、美しかったです(顔面を腫らしながら)

B.T. ぼーなすとらっく!『比企谷小町の計略』

オタクってなんでこんなに外でみんなと遊ぶのが不得意なんですかね?
うん、答え知ってる。普段は独りで成立してるからだよねっ!

結衣と小町は別にして、外で遊ぶとなったらどうしていいか分からなくなる奉仕部+αの面々。
こんな時手っ取り早い場所はなんと言ってもゲームセンターですよ!
僕も大学時代良くお世話になりました。
大画面の競馬ゲームの椅子に腰かけちまちまコインを賭けながらラノベ読んだり、起動戦士ガンダム『VSシリーズ』でCPUを相手に戦ったり。
『VSシリーズ』はエゥティタが至高。異論は認めない。あとゲームセンター行っても独りで問題ないのは思い出さないことにした。

八幡の千葉愛が重い。まあ今は千葉聖地アニメ戦国時代だからな~。
都心に電車で一時間以内、津波の心配が一切ない住みやすい埼玉県も関東にあります。埼玉県は地味っ子…(震え声)

SIDE-B『未だ、彼らは帰るべき場所を知らない。』

部員増強、あるいは会員増強は何処の組織も未来を生き抜くための命題に据えている。
あるOBの出戻りによって部員が減った柔道部の問題に対処するべく、奉仕部が立ち上がる。

中学時代、卒業したはずの先輩がやってきて指導と練習を始めたことがあった。
当時から歪んだ精神構造をしていた僕には、後輩を想っての行動ではなく「高校に居場所がないんだろうな…」と直ぐに思ったものです。
それより何より現役の部活スペースを奪っているのが許せなかったな。

どんな場所にも永遠にはいられない。
大抵の人間はその場所から外に出された時、いやもっと前から、その先のことを見据えたり、正反対に諦めたりしながら、次の場所に居場所を見つけていく。
でも中には心地良かったあの頃を思い出したくて、忘れたくなくて、既に居場所のない「過去」に戻ってきて、「現在」を生きる人たちの日常を侵す。
質が悪いのは、当の本人に全く「悪意」がないこと。無理矢理「過去」に入り込んできた彼等は、口障りの良い逃げ口実ばかりを立て並べる。

そうなった時に必要なのは、その行為を冷静に指摘できる大人や外部の人、上司の存在。
上の人達が彼等を放置してしまうと、苦しむのは現役だ。見えない毒が、ゆっくりと組織を腐敗されていく。
そうなれば逃げ出したくなるだろうし、そんなところに入りたいと思う人間なんていやしない。

本当なら、無関係な八幡ではなくとも解決できる問題なのだ。
それを解決できずに丸投げしてしまった組織に「今後」があるのか。そんなことを思ってしまう。