飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「永劫回帰のリリィ・マテリア1 Shadow Breaker」感想

永劫回帰のリリィ・マテリア1 Shadow Breaker (MF文庫J)

〈あらすじ〉
魂や精霊など「この世に在らざるもの」を使役する技術である、召喚術。その召喚術でも、死者の魂を召喚することは不可能とされていた。しかし、他の人間にはない特殊な力を持つ少年・アークはその力を用い、一年前に死別した幼馴染の少女・ユリノの魂を召喚獣として甦らせることに成功する。そして彼女を完全な人間として甦らせるために、二人は召喚戦争に身を投じるが……? 「……アーク、愛し合おう。世界の終わりまでイチャイチャラブラブしよう」「とにかく服を着ろ! 話はそれからだ!」様々な想いが交錯する中、己が信念を貫くため、クルセイドの幕が上がる――!!

Q:イチャイチャベタベタしてくる可愛いヒロインは好きですか?
A:はい、大好きです。
これ質問おかしくないですか? 可愛いヒロインなら何でも好きですよ!(誤解を招く言い方)

召喚術によって、この世ならざる者たちを従わせることができる世界。しかし死んだ人間だけを召喚することだけは不可能…だったが、主人公アークはその不可能を可能にしてみせる。全ては幼馴染のために。一年前に事故死したユリノの魂を呼び寄せ、召喚獣としたアークは彼女を「本物の人間」にしようとする。そのためには更なる知識が必要になり、アークは召喚術師養成機関クローディア学園のトップ…『聖召喚騎士』をユリノと共に目指す。

陰謀めいたものを感じさせる事故により、この世を去った可愛い幼馴染。彼女を蘇らせるため、一年間修行に挑み知識を蓄えた主人公のアークは念願叶え、ようやく彼女を召喚獣とすることで復活、再会を果たした…ところから物語は始まる。

しかしヒロインのユリノはクールそうな見た目とは違い、アークにゾッコンの様子で復活早々ベタベタイチャイチャ。これがクーデレって奴か…!
それに対して嬉しい思いはあるものの、幼馴染に対して素直になれず引っ付かれると突き放してしまうのがアークの可愛いところである。両者が共依存状態のベタベタではなく、この関係が僕は好きだ。

召喚術師として未熟な学生の身であるアークは、ユリノを復活させることにかかりっきりでろくに学校の授業を受けていない。また召喚術師同士がその腕を競う『召喚対戦』も不戦敗が続き、成績は当然最下位。そんな状況から『聖召喚術師』を目指すというのだから無謀としか言いようがない。しかしアークとユリノの絆は深く、見事な連携の上に成り立つ、型破りな戦い方を見せつけ相手の度肝を抜いて行く。

戦いを通して、ユリノ以外のヒロイン…今回はツンデレちゃんの優等生レイナのようなヒロインを増やしていくのだろう。可愛いヒロインに好意を寄せられるたび、ユリノの可愛い嫉妬が見らせるかと思うと今から楽しみである。