飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「非モテの呪いで俺の彼女が大変なことに」感想

非モテの呪いで俺の彼女が大変なことに (このライトノベルがすごい! 文庫)

〈あらすじ〉
「俺は那須谷繭香が好きだ!」ある日の授業中、唐突に自分の恋心を自覚した主人公・宮岡貫平は、さっそく告白を決意する。なぜか告白を邪魔しようとする担任の月影先生を謎の<コウカンゴジョカイ>のメンバーたちの協力のもと振り切って、晴れて繭香と恋人同士となった貫平。バラ色の学園生活が広がると思っていた矢先、学園に伝わる「非モテの呪い」の試練が襲ってきた……。呪いに負けずに最後まで彼女を愛し抜けるのか!?第4回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作!

人を愛し続けることって、とっても大変なんですね。
と、小学生並みの感想はともかく、物語開始早々主人公とヒロインがカップルになるラノベでは珍しいタイプの設定。彼氏彼女になった二人を襲う受難に笑ったり、泣いたりして欲しいかな。

クラスメイトの美少女・那須谷繭香への恋心に気づいた宮岡貫平。居ても立っても居られず、繭香に告白することを決意した貫平であったが、何故か担任教師の妨害に遭う。奇妙な者たちに助けられ、繭香に想いを伝え、なんとお付き合いできることに。有頂天になる貫平だが、この学校にはカップルに襲う「呪い」が存在し、貫平と繭香に恐るべき受難が降りかかる。

カップルめ…イチャイチャしやがって…呪ってやる…呪ってやるぞぉ!
と、いう理由「だけ」ではないが、カップルの片方が、呪いをかけた者に欠けているモノを交換させられるおかしな呪いが存在する学園。他人にはないモノを持っている繭香は、様々なモノを強制的に交換させられる。まるで貫平の愛を試すように…。

体格、性別、性格。
それらが突如変わっても、愛する人を愛し続けることができるのだろうか?
貫平はどんな姿に、どんな男に、どんなツンツンになろうとも愛を貫くために走り続ける。いや、一部の人には寧ろ御褒美なんじゃないかな、とも思える変化もあるけどね。繭香を想いを馳せながら、貫平はひたすら繭香に呪いをかけた者を追いかける。ひとつ、またひとつ、受難を乗り越えるたび…二人は本当のカップルに近づいていくのだ。