飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ブラック・ブレット 6 煉獄の彷徨者」感想

ブラック・ブレット (6) 煉獄の彷徨者 (電撃文庫)

〈あらすじ〉
いわれなき殺人容疑をかけられ、そのまま逃亡犯となってしまった蓮太郎。警察の厳しい包囲網を、火垂とともにかいくぐりながら、自分を陥れた相手を必死に探ろうとする。ガストレアに刻まれていた奇妙なマークに手掛かりを求めた彼らは、それを調べるために、ガストレア専用の死体安置所を訪れる。そこで怪しげな業者の存在を知った蓮太郎は、その細い線を追うことにするのだが……。
蓮太郎を執拗に追う櫃間警視。その警視の行動に疑問をもつ多田島警部。櫃間との結婚に踏み切ろうとする木更。そして蓮太郎との信頼関係を築きつつある火垂。さまざまな人間の思惑が交錯する中、蓮太郎の未来は――!?
かつてないほどスリリングでノンストップ、震えるほど劇的な展開に刮目せよ!

これはまさかのアニメ化…嬉しいが、これだけ人死にが出るだけに大丈夫なのかな、と思うが『進撃の巨人』のアニメがあれだけ受けいられているのを見るに、心配はいらないかな。

兵器として生み出された蓮太郎。その手は人を突き放すためでも殺めるたけではなく、人の手を握り返し守り続けるためにある。自分と似た生い立ち、しかし正反対の考えを持つに至った同朋との死闘の中、蓮太郎は真に大切なものは何かを知り、守り続けることのできなかった命を想い、二度と失わないようにと、その手で愛する人を抱いた。

蓮太郎の手繰り寄せた真実は、しかし全てではない。人の善意からくる『悪意』の潜む深淵。蓮太郎たちはその『悪意』に飲み込まれることなく、戦い生き抜くことができるのだろうか……。