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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.75」感想

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。第5巻(初回限定版)(渡 航書き下ろし文庫小説6.75巻152P予定同梱) [Blu-ray]

〈あらすじ〉
生徒会や奉仕部の奮闘むなしく、体育祭の準備は暗礁に乗り上げてしまった。目玉競技の実施に、現場班から待ったの声がかかったのだ。その口火を切ったのは、相模南の友人たち……。個人的な感情のすれ違いに端を発したこの騒動、収めるための有効な手立てが浮かばない首脳陣に、八幡が提示した奇策とは⁉︎ TVシリーズで書き下ろされた番外編「だから、彼らの祭りは終わらない」(脚本:渡 航)のサイドストーリーを原作者自らがノベライズする第3弾!

人は理屈だけでは動かない。多くの場合、感情に任せて動いている。
八幡の口にする「俗物」という言葉に含まれる蔑み。なんでもっと理論的に、合理的に動こうとしないのか…感情的になるのは間違いではない。人間なのだから…ただ相手もまた人間であり、感情を持っていることを理解してから、感情的になるのならなって欲しいとは思う。

一度相手を気に入らなくなると、どんなに正当な提案をしてきても納得することはない。それは世の中を生きて行けば一度や二度ではなく経験し、ぶち当たる壁だ。しかし単に理性的でない感情をぶつけてきている相手ならば、別の感情を見せてコントロールすることもできる。

八幡と雪乃が持ち出した打開策。これは交渉だ。ごく少数の意見で理論的でないものを押し通そうというのなら、その場にいない「みんな」の意見を…感情に問いかけてみよう。本当にそれは「みんな」が忌避することなのか…八幡たちがいる場所は「学校」だ。奇妙な政治の場ではない。みんなの声を無視することなんて、学生に出来る訳がないのだから。

体育祭を通して、相模が得たもの…というのはあまりない。傷を負った分、失ったものの方が多い。そして八幡を更に嫌いになった。結局のところ、これがドラマのない人の「現実」なんだろうなあ、と。