飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「メイジオブリージュ」感想

メイジオブリージュ (MF文庫J)

〈あらすじ〉
「あなたに美少女を助ける権利をあげましょう」
混沌がすべてを支配する大陸。魔法都市エーラムは、魔法を行使するメイジを統括するアカデミーによって統治されていた。その地でメイジを養成する魔法大学に通う、混沌濃度を高めることしか特技のない、おちこぼれの少年・ビンス。そんな彼にある日突然声をかけてきたのは、優等生の美少女・マルティナだった。さらに、ビンスと共に寮生活をしている無表情の美少女・メノウも加わり、ドタバタの学園生活が始まる――かに思えたが……? 三人のメイジのたまごが出会う時、<グランクレスト>を巡るもう一つの物語が動き始める――! 怒濤の学園ファンタジー、開幕!

『グランクレスト戦記』シェアードワールド作品、MF文庫Jでは初となります。余談ですが、富士見ファンタジア文庫側は『幻想詩連合』、MF文庫J側は『大工房同盟』なんですね。指摘されるまで全く気付かなかった。この鈍さが私です。

混沌の濃度を高めることが得意なだけの落ちこぼれメイジ・ビンス。そんな劣等生のビンスを「パートナーにしたい」という優等生にして自分を「美少女」と呼ぶマルティナに対して、既にパートナーが存在すると断るビンスであったが、友達がほとんどいないことが仇になり、なかなか信じてくれない。マルティナを同じ寮で生活する引きこもりのメイジであり、銀髪美少女のメノウを合わせるものの、それでも諦めてはくれない。こうしてメイジ見習いのビンス、マルティナ、メノウ。三人の非日常は始まる。

ダブルヒロイン=金髪美少女+銀髪美少女、というのはもう決まり事なんですかね? 僕はどちらも好きなのでオールオッケーです!

もはや世界観について多くの説明がないが、初見の人でも問題はない。が、それだけに随分と薄味な作品になっているのは否めない。読みやすくはあるけれど、厳しい言い方をするとそれだけのような。主人公のビンスの志は大きいようで、かなり小さく纏まっていることが分かり、どうにも「主人公らしさ」を感じられない。

見習いメイジを題材にしているので、もっと学生生活を見せても良かったかと。とにかく盛り上がる場面が欲しかったなあ。マルティナは登場からあらゆることが唐突な気がして、気持ちが置いてけぼりにされていたし、メノウは既にパートナーとしてビンスとの距離感は近かった。この二人は仲良くさせているよりも、激しく火花を散らし競いあって貰った方が良い。しかしこの終わり方は続きを期待するべきなのか、ここで終わっておくべきなのか、判断に迷うねえ…。