飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「浮遊学園のアリス&シャーリー2」感想

浮遊学園のアリス&シャーリー2 (オーバーラップ文庫)

〈あらすじ〉
夏の盛りを迎えた浮遊学園都市《楽園(カナン)》。
柾貴(まさき)とアリスとシャーリーの三人は、規律委員会(ブレイカー)の本部に呼び出される。
そこでシャーリーは、委員長の須旺(すおう)から規則違反による幻想具現化(グローバライズ)禁止を言い渡されてしまう。
その須旺は、菓子作りの世界で高く評価されており、柾貴の憧れの人物でもあった。
その頃、支援隊の氷梨(こおり)は、とある噂を耳にする——特有幻想(ディアレクト)を強くするケーキがあるという。
真相を確かめるべく規律委員会は動き出す…!
紅茶(アリス)とお菓子(シャーリー)の異能学園バトル、レベルMAXで第2幕スタート!!

アリスとシャーリーだと断然シャーリー派です。元気なアホっ娘は素敵ですね!(爽やかな笑み)

王道も王道の異能バトル。前回に引き続き、非常に分かりやすい内容になっている。扱う題材は『才能』ということで、柾貴にしろアリスにしろシャーリーにしろ、レベルだけで話をすれば間違いなく才能に恵まれた者たちである。そんな彼等を見て、凡才は嫉妬したり諦めたり、あるいはそれをバネにして才能を打ち破ろうと努力したり。向き合い方はそれぞれで、そうやって才能に対してどうアクションを取るかもある意味では『才能』なんだろうな、と。努力できることも才能という奴ですか。だからこそ、柾貴たち三人は「強い」んだと思う。努力をせずに何も成せやしないんだ…!

と、いうようなことを優雅にお茶をしながらこなしていくので、確かに嫉妬してしまうわな。凡庸な氷梨さんに親近感がわく(笑)