飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「メイドが教える魔王学! ~ご奉仕は授業のあとで~」感想

メイドが教える魔王学! ~ご奉仕は授業のあとで~ (電撃文庫)

〈あらすじ〉
 僕の名前は、暗上院ミカゲ。「魔王らしくあれ」が校訓の私立魔王学園で「魔王」の資格を目指して頑張ってるんだけど、入学早々クラスの落ちこぼれになっちゃって、先生から退学の危機を通知されちゃってて……どうしよ!?
 でも、そんな時に暗上院家に現れたのが白波メリアさん――僕が3点取った授業のことを話すと「目に見えるものしか考えないから、いつまで経ってもスライムレベルなんですよ、このクズが」とか「スライムレベルなんですよ、このボケナスが」とか「スライムレベルのおつむですね」とか言って、僕に大切なことを教えてくれる素敵なメイドさんなんだ。……って、大切なことドコぉおお!?
 毒舌メイド×小器晩成ザコ魔王がおくる、どうやら魔王風味な学園コメディ!

ドSなメイドさんは好きですか?
ドSでもドMでも良いのでメイドさんください。

『魔王』の資格を取るため、私立魔王学園に通う少年・暗上院ミカゲ。しかし気弱な性格もあり全く『魔王』らしくない彼は落第点ばかり取ってしまい、とても魔王にはなれない状況にあった。そんなミカゲのもとにやってきた新しいメイドの白波メリア。完璧にメイドをこなすメリアは、落ちこぼれのミカゲを「スライムレベル」と罵る。クールな見た目とは違い苛烈な言葉でミカゲを罵倒するメリアに驚くミカゲであるが、彼女の語る言葉が次第にミカゲの成長を促していくことになる。

無表情の可愛い顔から放たれるメリアの罵倒の嵐。父親の命によって、過酷な魔王の資格を取得しないとならなくなったミカゲは、しかし挫けることなく持ち前のツッコミを駆使して言い返し、一歩一歩であるが魔王…「人の上に立つとは一体どういうことか?」ということを学んでいく。

その過程で繰り広げられるのは、書いた通りミカゲのツッコミ術。基本的に、魔王になるべく励む周囲のおかしな考えの人と、自分との温度差に悩み、ツッコミを入れるミカゲの姿を楽しむ作品だと思う。正直なところ、ミカゲのツッコミ…会話を楽しめないとなると、この作品を読み切るのも辛いと思うが、抵抗なく楽しめる人の方が多いのではないかと感じた。ミカゲのツッコミはポンポン面白い発想のもと飛び出してくるので退屈しないんだよねえ。


魔王と相反する資格『勇者』の資格を持ちながら、劣等生のミカゲのメイドとなることを選んだメリアは、魔王らしさというよりも「人としての在り方」をミカゲに教えようとして、魔王を目指す者とは思えないほど善人であるミカゲは、その教えをすんなり受け入れて、魔王とは別の意味で「誰かの上に立つ存在」へと進んでいっている。