飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「EIGHTH 12」感想

EIGHTH (12) (ガンガンコミックスJOKER)

〈あらすじ〉
安らぎと、緊張の狭間で──…。 ボストン市内の廃ビルで、2対1でヴァレリヤを追い詰めるナオヤとルカ。 一瞬の隙が命取りになる戦いの中で、ナオヤとヴァレリヤが抱く互いへの興味…。 そして、戦いの決着は意外な形で──…。 りおの研究成果を巡って繰り広げられたiPS編、遂にクライマックス!!

「これだ!」と決めて行動し、その結果どうしようもないくらい落ち込んで悩んで、かと思えば立ち直って成長して。それがナオヤなんだよな。等身大、というか非常に「男の子」らしい、というか。

今回の話はナオヤらしさ全開だったようか。ヴァレリヤに自己投影してしまったことで、ナオヤらしい悩みの坩堝にハマり込む。ガックリ落ち込むそんなナオヤの尻を叩きまくって起き上がらせるのが、男よりも逞しい女性陣。真理さんにしても、ミラにしても、そして何よりも、りお先生の逞しさがナオヤを元気付ける。いや、彼女たちの顔を見ていたら、落ち込んでなんかいられないですよ。

iPS編はこれで完結になるけれど、ヴァレリヤとの関係が妙な方向に転がっていきそうで面白いな、おい! 思わぬ敵になりそうだな、ヴァレリヤは…あっ、リエラさんでしたか、すいません。