飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「忘却の軍神と装甲戦姫」感想

忘却の軍神と装甲戦姫 (MF文庫J)

忘却の軍神と装甲戦姫 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
「地球唯一の男」――男が死滅し女しかいなくなってしまった、今から千年後の世界。
かつて訓練中の事故で命を落としかけ、冷凍保存されていた軍事学校生・桐生アサトはとある事情によりコールドスリープから目覚め、第十次世界大戦中の日本の軍事学校・日本防衛学園へと通うことになる。
はじめて「男」を見る美少女たちに囲まれて緊張したり、遥か遠い親戚のマイカと同居生活をしたり、千年後の兵器・軍事甲冑に乗るための訓練に四苦八苦したりと慌ただしい毎日を過ごすアサト。
しかし、そこに忍び寄るのは戦争の影――。
「男」であるが故、大切なものを守るための闘いが今、幕を上げる――!!
新人賞〈佳作〉受賞・絶頂を喚び醒ますエンターテイメント開幕!

改題前の『地球唯一の男』が全てを表してるなあ。冒頭一言目で読む気にさせてくれるの凄い。細かいツッコミどころは多いが、まあそこも含めて楽しめる。

軍学校の生徒…だったはずのアサトが目を覚ますと、そこは千年後の世界だった。千年間、戦争をし続けている世界。コールドスリープから目覚めたアサトは男が絶滅し、自分が世界で唯一の男となったことを知る。アサトは妹の子孫であるマイカとともに、この時代の軍学校に通い、兵器『軍事甲冑』を纏って戦いに身を投じて行く。

女だらけの世界で男は主人公ひとり。うはうはのハーレム状態!…なのにどうしてこんなに男臭い話なるんだ(笑)
まるで男を未知の獣のように扱う女たち。ただひとり、身内のマイカだけは口ではアサトを悪く言いながらしっかり面倒を見てくれる。次第に男らしいアサトに惹かれ始めるが、しかし家族であり他人でもある二人の関係が何とも面白い。
そんなマイカを含め、惚れ惚れする男っぷりを披露するアサトに引き寄せられる女性たちを…大切な人たちを守るためにアサトは戦う。過去に想いを馳せながら。
アサトは強いよ…ほんと。