飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「ささみさん@がんばらない」感想

ささみさん@がんばらない (ガガガ文庫)

ささみさん@がんばらない (ガガガ文庫)

〈あらすじ〉
ささみさんは引きこもり。着替えるのも、食事をするのも、がんばらない。
生活の面倒を見るのは、ささみさんの大嫌いな奴隷体質のお兄ちゃん。
ささみさんの日課は、パソコンに繋がれた「お兄ちゃん監視ツール」で外の世界を覗くこと。
外の世界では、美少女三姉妹とお兄ちゃんがキャッキャウフフでラブコメ中って……間違ってる絶対!!
この世界は何かがおかしい!!
そして、ささみさんを襲う『バレンタインデーの惨劇』、『特殊イベント/全・裸・集・会!』、『ミニゲーム/いけない保健室……☆』!?
もう疲れたよ。お兄ちゃん……。

テレビ放送が始まったので慌てて読み始めました。ライトノベル読みとしてはアニメを見るよりも先に原作をチェックしておかないとね!(焦り顔)
と、いうことで書くのは当然アニメではなく原作の感想です。この時期なのでアニメの感想求めてる人にはいい迷惑な気がする(笑)

「引きこもりの妹が兄の日常生活をパソコンで観察していたら?」
いやいやかなり恐ろしいです。どんだけ歪んだ愛情表現なんですか。引きこもりストーカー妹と監視対象の兄の物語。なんという狂気…いや、半分合っているけど、半分間違ってますね。もしかしたら半分以上合ってるかもしれませんが。

引きこもりの妹・月読鎖々美は、『お兄ちゃん監視ツール』なる謎ツールを使い、奴隷体質の兄を監視する毎日。ヘタレのはずの兄の周りには邪神家の美人三姉妹が常に張り付き、羨ましいラブコメのような毎日を過ごしていた。しかしそれは表向きな日常…邪神三姉妹の正体は日本の「八百万の神」の中でも高位な神様。何故か兄のうちに眠っている「最高神のちから」が巻き起こす超常的なトラブルを解決するために兄と一緒にいる。そんな兄と邪神三姉妹との『非日常』を監視するささみさんの日常を描いて行く。

基本的にその場にいないささみさんの視点で物語が語られるのが新鮮というよりも、面白い。どうにも常識というものが備わっていない兄と邪神三姉妹との会話は噛み合っているようで、時々噛み合っていない時がある。その時にツッコミを入れられるのが唯一まともな人間であるささみさんしかいない。まあまともって言っても引きこもりなんだけど。
兄…というよりも「最高神のちから」の魅力に引き寄せられて悪さをする悪神などとのトラブルは日本中を巻き込む早大なものかと思いきや、その原因が明らかにされると、力が抜けると同時に和んでしまう。

終盤まで曖昧にされていた「最高神のちから」に纏わる出来事にはしっかり背景があり、ささみさんが引きこもりになる要因になっている。正直、緩やかな展開を見せていたため、この重いエピソードには不意を突かれた。しかし全ての因縁に蹴りを付けた時、そしてそれに力を貸してくれた邪神三姉妹を見て、初めてささみさんを含めた四人の少女たちを好きになった。やはりキャラは内側まで知らないと、どう反応していいか困るな。

最後に締まらない終わり方をしてくれた兄は「らしい」といえばこれほど「らしい」行動はないよね。ささみさんの勘違いもあったけど、このボケボケお兄ちゃんは愛すべき兄だと思う。

次回から監視生活ではなくなるのかな…?
え、積んである既刊を読めば直ぐに分かるって?お、おう!
ナルベクハヤイウチニヨムヨー…。