「VS!!3 アルスマグナの戦闘員」感想
- 作者: 和泉弐式,白羽奈尾
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/01/10
- メディア: 文庫
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〈あらすじ〉
英雄機関の捕虜となり、その秘密基地内で拷問のような実験を施される戦闘員21号。
彼の目論見は、英雄たちの機密情報を奪い、持ち帰ること。しかし幽閉されている部屋から脱出する術は、まったくと言っていいほどない。
21号にチャンスはあるのか? そして彼の生還を待つ22号たち悪の戦闘員の運命は……!?
長きにわたる悪と正義の戦いに、いよいよ決着がつくときがきた──。
悪の組織の下っ端戦闘員21号の夢は、果たして叶うのか。やはり正義には勝つことができないのか。
待望の完結篇、そのラストシーンに、乞うご期待!
最後まで気持ち良く読めた!余計なことを考えず、熱い想いを滾らせながら気分爽快読めるのがこの作品の良いところ。
正義も悪も関係ない。俺はお前らに勝ちたいだけなんだッ!
ニーイチが「正義だから」「悪だから」と戦う理由に悩む桜に叩きつけた言葉。理屈じゃねえ。お前ら叩き潰したいから戦うんだ。もうこれ以上分かりやすい理由もないと思うぞ。
そのためにどんな手段も厭わないニーイチたち戦闘員。そして強くなったレヴィアタン。英雄機関から強奪した本来なら役に立たないデータをフラグに、ニーイチが『桜花』を装着する流れはもしかしてと思っていたが、やっぱり燃える展開ですわ。しかもしっかり黒なのが良いね!『鎧』があれば、条件が同等ならニーイチが負ける理由がない、と思わせる彼の強さも流石だ。レヴィアタンたちとの連携はこいつ等だからできる。でも小賢しいところは相変わらず(笑)
で、最後はやたら格好良く演出してますが。この話に暗い幕引きは似合わないからこの終わり方でグッド。しかしジジが最初の頃とは別人のように「女性」になってるのがこの先気になるところではあるけど。