飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「チューするだけの簡単なお仕事です【支配者】」感想

チューするだけの簡単なお仕事です【支配者】 (一迅社文庫)

チューするだけの簡単なお仕事です【支配者】 (一迅社文庫)

〈あらすじ〉
草食系男子の先をいく「光合成男子」を自認する五領大紀の前に現れた、しもべの少女「R(アール)」。
異能の王であり、偉大な支配者の生まれ変わりである大紀が異能の力を使うには、しもべからの”チュー”によるチャージが必要だった!
「本当はチューよりも交合のほうが効果的――」「チューで勘弁してください!」
さらに第二、第三のしもべまで現れて――。史上最多チュー回数ラノベ誕生!!

俺も…俺もチューがしたいぞぉおおお!!!
…ハッ!いけない。願望がだだ漏れになってるぅ!でも仕方ないよね。この作品、チューしたくなるほどチューしまくって見せつけるんだもん!(不貞腐れる)

GJ部の影響で「ほのぼの日常」のイメージが付いた新木さんだけれども、本来は直球エロをラノベでやっていたお方。この作品で本領発揮か!と思ったが、この主人公。異能を振るう『支配者』と呼ばれる存在の生まれ変わりにも関わらず、なかなかのモヤシっ子。異能を使うために肉体的接触によって『しもべ』のチャージが必要…しかもしもべのRはクール可愛いというのに、もっとも効率の良い『交合』を頑なに拒否して、次に効率の良いチューで勘弁してくれと叫ぶ軟弱者。よくよく考えれば「チューで勘弁して下さいっ!」ってすげえ台詞だな。死ぬ前に一度は言ってみたいぞ!

そんなこんなで始まった『支配者』大紀と『しもべ』Rのチューする生活。幼馴染と妹を交えながら、時々チュー以上の展開になりそうな予感を見せながらも大人しく進行していく。もっと派手にヤッてくれていいのよ!思春期の男の子は期待しているよ!
物足りなさを感じつつ読み進めていくと、次第に大紀の『支配者』としての欲望が強くなり、ヒロインたちを毒牙にかけようと動き出す。これだ…待っていたのはこのエロさだ。大紀の行いを『しもべ=モノ』として受け入れようとしていたRの真の心に気づいて、『支配者』であることから逃れ、一線を越えずに終えるところがラノベ主人公。18禁だったらもうヤられていた…!

読み終えて思ったのは、後半のエロの勢いを前半からやってくれれば飽きずに読めたかなあ、ということ。エロなら終始エロ推しした方が良い。
男の子は!チューだけでは!物足りないんだ!(落ち着け)