飼い犬にかまれ続けて

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「ドラゴンチーズ・グラタン」感想

ドラゴンチーズ・グラタン (このライトノベルがすごい! 文庫)

ドラゴンチーズ・グラタン (このライトノベルがすごい! 文庫)

〈あらすじ〉
「なにか食べると気持ち悪くなっちゃうの……」
病気の少女クレアを助けるため、マンドラゴラを求めて旅立つシェフ見習いの少年レミオ。
彼は、食で病気を治療する医学――食療学を極める夢を抱いていた。
しかし、旅先でアイソティアの美少女アトラと、聖獣殺しバレロンの争いに巻き込まれ、封印していった過去を解き放たざるを得なくなり……
「風環、形成――ヴェルキア器官、起動!」。

『ドラゴンチーズ・グラタン』
いやいや、長文タイトルよりもインパクトのあるタイトルで思わず笑ってしまった。異世界ファンタジーを象徴する生物であるドラゴンに、チーズとグラタンを加えたタイトルってどういうことのってね(笑)

タイトルが現すように『料理』が深く関係するファンタジーになっている。主人公のレミオは食事によって身体のバランスを整える『食療学』を極めようとしていた。しかし働いている食堂では失敗も多く、まだまだ未熟の身。そんなある日、レミオはクレアという病弱な少女に出会う。クレアは人間と亜人のアイソティアと間に生まれた影響で身体のバランスを崩しており、それを知ったレミオはクレアを救うための食材を探しに旅に出ることになる。しかしこの食材探しの旅の先でレミオを待っていたのは、美しきアイソティアの少女アトラとドラゴンに関わる争いごとだった。

料理+医療+バトル!
料理を題材にしたラノベは稀だけど、ないことはなかった。そこに食事で人を健康にする医療要素とファンタジー世界につきもののバトルを混ぜた設定は上手いと思う。
そんな設定の元、料理人として失敗続きながらへこたれない心を持つレミオは、驚くほど善人。病気で苦しむクレアを見て、自分が出来る最大限のことをしようと旅にまで出るからなあ。旅に出て以降はバトルがメイン。貴重な食材を巡り、「いいひと」を自称するアトラと共に密猟者と戦い、果てはドラゴンを巻き込むまでにバトルが発展する。正直「あれ?料理は?」と思うところもあったので、バトルだけじゃなく折角の料理設定をもっと活かして欲しかった。それでも最後にはタイトルの意味を教えてくれる料理を披露してくれて、着地点は良かった。続きは出るなら料理成分増やしてくれると嬉しいな、と。