飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「パパのいうことを聞きなさい! 12」感想

パパのいうことを聞きなさい! 12 通常版 (集英社スーパーダッシュ文庫)

パパのいうことを聞きなさい! 12 通常版 (集英社スーパーダッシュ文庫)

〈あらすじ〉
GWを迎える小鳥遊家は、サーシャの来訪もあって明るいムード。
しかし祐太はテニス部の合宿に参加することになり、祐太と空達は初めてバラバラに休日を過ごすことに。
そんな中、修二の恋に触発された大機が暴走してしまい……?
大人気アットホームシリーズ、恋の嵐が吹き荒れる激動の第12幕!

サーシャさん、ほんと素敵な女性だ。彼女がいるだけで心が温かくなってくる。祐太がサーシャさんと結婚すれば、空と美羽がむくれそうだが、それも時が解決してくれて結果幸せな家族になりそうだけど…そう考えているのは僕だけかな。あ、でも祐太がサーシャさんと結婚すると僕がサーシャさんと結婚出来なくなのでやっぱ今の無しで!

長期休暇を取り小鳥遊家へやってきたサーシャ。彼女が小鳥遊家に持ってきたモノは、安らぎだったのだと思う。
サーシャが三姉妹の面倒を見るということで、祐太はサークルの合宿に参加出来ることになる。これが祐太と三姉妹が別々に過ごす初めての日常。たった一年、あるいはもう一年というべきか。家族として一緒に過ごしてきた四人の心の中に生まれたのは空白だった。この四人は常に一緒にいないといけない。少なくとも今は…。

合宿から帰ってきて、改めて家族の温かさを感じる四人。その四人を見守るサーシャさんは聖母様だわ。彼女がやってきたことで、美羽は困惑したけれどもそれも結果親子の絆を深めることに成功している。美羽は大人になりすぎず、もっとサーシャに甘えていいと思うな。
自分の告白に次いで祐太の告白イベントにも遭遇した空の心の中はグチャグチャ。小鳥遊家の乙女は揺れる想いを抱えながら、強い女性たちに励まされて行く。祐太を囲む女性は、心の芯が真っ直ぐで歪みがない。ひたすら正面から好意を投げ続けた菅谷さんの気持ちは、祐太だけではなく、空の、莱香の、栞の突き動かす。特に莱香は日に日に恋する乙女になって行くのが分かって彼女の気持ちを読んでいるとウキウキとした気分になる。ただ、菅谷の告白を断った祐太の言い分を真に受けると、莱香も今のままでは望みがないのでは…?

これまでなかなか話題にならなかった空の母親・渚。ただひとり家族の中で血縁上孤独だった空の心を満たしてくれたのは、亡き母の想い。その想いを手繰り寄せてくれたのは、やはりサーシャさんだった。小鳥遊家はサーシャによって支えられているんだよ。
サーシャに限らず様々な人達によって支えられている小鳥遊家は、成長をしながら先に進み続ける。祐太の想いは何処に行き着くのか?恋か、家族か。今のところ家族第一だがどう転ぶか分からないぞ。