「瑠璃色にボケた日常 2」感想

瑠璃色にボケた日常 2 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
タイプの違うボケ二人（瑠璃＆翠）に延々ツッコミを入れ続ける……そんな孝巳の日常は、とある少女の来訪で破られた。
グラマーな肢体に泣き黒子が印象的な彼女の名は、三塚柘榴。とある事情で関西から来た彼女は、生霊を専門に扱う霊導師、三塚家の者らしい。
丁寧な言葉づかいの割に際どいネタをふってくる柘榴に振り回される孝巳だったが、凄腕の霊導師と勘違いされたことで「頭取さん」という怪人をめぐる事件に巻き込まれてしまい――
「紺野様はＧカップがお好みなのですね。ちなみに、私はFカップでございます」
……ボケその３はエロネタ担当!?
大人気美少女ツッコミ系バトコメ、幽雅に白熱する第二弾！　

またボケ要員が増えてしまった…！このまま孝己がツッコミ疲れによる過労死まである(ないない)今回も孝己のキレのあるツッコミが見られて気持ちが良いね。

Fカップ巨乳霊導士の柘榴ちゃんの登場により、小中大おっぱいが揃う形になった訳です。勿論おっぱいだけではなく、ボケのネタと扱う霊能力も随分と違う。
柘榴の使う力が生霊に関するもの。生きた人間のドロドロとした黒い感情が生霊の原動力となるため、どうにも気持ちの良いエピソードにはなり得ない。それは死霊であっても気持ちの良い話にはならないけど。話が明るくなったり暗くなったり。この辺りの物語の転ばし方は相変わらず上手い。冴え渡る孝己のツッコミが鬱々とした展開を解消してくれる。

瑠璃が協力的でない分、翠と柘榴の活躍が目立つ。今回表紙を譲る形になった柘榴に負けないくらいのご活躍でしたよ…翠さん。でも最後には孝己相方は自分だ！と言わんばかりに割り込んで掻っ攫って行く瑠璃には敵わないなあ。次こそは翠表紙でしょう。安定感ある話を次回も頼みます。