飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「サイコメ 4 殺人忌と裏盆会を」感想

サイコメ 4 殺人忌と裏盆会を (ファミ通文庫)

〈あらすじ〉
夏休み直前、鋭利の実家から呼び出された京輔。学院側もあっさりと外出を許し、鋭利と一緒に帰省することになってしまった! ふたりっきりかと思いきや、期末試験で仮釈放を勝ち取った煉子と綾花も同伴するという。だが紅羽家は暗殺者の一族であるため京輔は正直、気が気ではなかった。しかし紅羽家で思わぬ歓待を受け、皆でシャバの空気を満喫するが鋭利はずっと不機嫌なままで……。LOVE=KILL! 恋するほどに危険なハードコア系ラブコメ、夏満喫の第4弾!

鋭利かわいい(確信)
初登場時は「なにこの子、こわい…」と思ったものだけど、巻を重ねるごとに愛おしさが募るなあ。ただひとり京輔への想いを素直に口に出来ず、他ヒロインと差を広げられそうになっているのが…。

と、ここでこれまで棚上げになっていた鋭利の家庭問題に切り込んでいくお話。そこに京輔が呼ばれたのは、まあお察しということで。殺し屋一家と散々言われれきたので、どんな家庭なのかと想像していたら、思ったよりも家族を大切にしている印象。とはいえ、当然、鋭利の人を殺せない問題は家庭内の問題として今回キーとなっていく。

しかし終わってみると、全ての原因は「素直になれない鋭利が悪い」ということになっているような。いや、実際、自分の心を偽って周りを振り回してしまったところがあるから間違いではない。素直な鋭利。何か違う…と思いつつも、どうにも可愛い鋭利がこれから見られるなら良いか!