飼い犬にかまれ続けて

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「城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド」感想

城ヶ崎奈央と電撃文庫作家になるための10のメソッド

〈あらすじ〉
「あたし……ライトノベル作家になりたいの……っ!」
 それが、明るく前向きで何事にも一生懸命な女子高生・城ヶ崎奈央の夢だった。一ノ瀬渉が奈央の秘密を知った時、電撃文庫作家を目指す二人の闘いの日々が始まる。
 渉が同居している従姉の編集者(通称・トメ姉)から執筆上の注意事項や書き方を学んだり、短編や長編を書く上で大事なポイントを知っていく奈央たち。さらには執筆に必要な知識を求め、時にはデート、時には体験、そしてついに電撃文庫編集部へとたどり着くのだった。
 編集者二人による打ち合わせで凹まされるものの持ち前の明るさでさらに闘志を燃やす奈央。そしていよいよ電撃小説大賞に応募する原稿が上がったのだが──!?
 作家打ち合わせの内容が盛りだくさんでお届けします!

「ライトノベル作家になりたい!」と聞くと、どうも古い人間のためか、以前はその言葉に違和感を持ってしまうんだよね。しかし漠然と「作家になりたい」というよりも、どういう方向に行きたいか分かりやすいとは思う。ラノベ作家って今は普通に言っちゃうなあ…(しみじみ)

これといった夢もなく、やりたいことも見つからない普通の高校生・一ノ瀬渉は学校内でも美少女として有名なクラスメートである城ヶ崎奈央のある秘密を知ってしまう。奈央の秘密…どれは「ライトノベル作家になりたい」という『夢』だった。編集者である従姉からライトノベルの知識や書き方を聞いた渉は、まだまだ未熟だけども光る才能を見せる奈央をバックアップ。ライトノベルになるための「イロハ」を学びながら、渉と奈央は互いの距離を縮めて行く。

「ライトノベルに作家になるため」にまず何から取り組まないといけないのか?
それを簡単に説明しているのがこの作品。タイトルは「電撃文庫作家」になっているが、物語の中で取り上げるライトノベルが「電撃文庫」であるだけなので、「電撃文庫作家になるため」というよりも「ライトノベル作家になるため」の作法ですね。

編集者である従姉に、実在する電撃文庫編集者のアドバイスを受け、文章は粗いが才能を感じる作品を創る奈央。電撃大賞に向けてひたむきに頑張りつつ、渉との「日常」と書いて「ラブコメ」とルビを振る執筆生活を送ることになる。デート場面を書くのに「取材」「経験」が必要だといって渉とデートしたりするのだが、やめてください、デートが経験出来ないライトノベル作家だっているんですよ! あと「ライトノベル作家は結婚できない」なんて言われた時代もあったけど、今は声優さんと結婚するためにライトノベル作家を目指す人もいるから時代は変わったんですよ。

しかし「ライトノベル作家になりたい」がテーマなのに、実在する編集者が登場すると奈央の「努力」「才能」を買われているとはいえ、「人脈」でライトノベル作家としてデビューしてしまうように思えて、夢も希望もないような……「人脈」、大事です…(誤読)