飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)3」感想

落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)3 (GA文庫)

〈あらすじ〉
 学内戦も終盤に近付き、とうとう始まった戦績上位者同士のつぶしあい。最愛の兄と共に歩むために身につけた力を賭して、珠雫は学園最強の生徒会長《雷切》東堂刀華に挑む。
 一方、評価を高めつつある一輝に、黒鉄本家がその牙を剥く。引き裂かれるステラとの絆。そして迎えた最終戦、満身創痍の《落第騎士》の前に、過去最大の強敵が立ちはだかる。
 怒濤の盛り上がりを見せる『校内編』逆境の第3巻!

『校内編』完結です。
刊行ペースも安定していて、区切り良く綺麗に3巻でまとまっているのがGOODです。
今回のお話の肝にポイントは、一輝が「勝ち続ける意味」…今まで持っていた目標への自信を得ることだと思う。愛するステラとの約束…父への想い…そういったものが崩れ行こうとする中で、果たして自分は必死に戦いを勝ち抜こうとする者の想いを打ち破ってまで勝たなければならないのか?

まあその自問自体が今更で、愚問である訳で、ステラがその辺りでしっかりケツを引っ叩いてるのが「女房」としては良かったかと。今更といえば一輝とステラの関係が公になるのも今更な感じはするけど。周りの言うとおり「おまえら見てれば誰でも気付くわ!」な状態でしからねえ(笑)