飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「パナティーア異譚2 熱砂のレクイエム」感想

パナティーア異譚2 熱砂のレクイエム (ファミ通文庫)

〈あらすじ〉
6年ぶりに異世界パナケイアに召喚された相川理人は見事に魔神を封印。イシュアンとともに、再び英雄と讃えられる理人だったが、このまま現実世界に戻るべきか思い悩んでいた。そんな中、隣国からの献上品からこの世界にあるはずのないモノ――クラスメイトの響子がもっていた『ゲーム機』を見つけてしまう。さらに行方を探しに向かった砂漠の小国イエンマルドでは、予想外のアクシデントで足止めをくらってしまい……!? 大好評異世界リバースファンタジー、待望の第2巻!!

ウルスラかわいいよウルスラ。
一気に物語の風呂敷を広げてきたなあ。異世界召喚の際に、響子も巻き込んで呼び込んでいたとは…や、前回ラストでその辺りを描いて終わりでも特に後味が悪い、ということはないと思うけど。

邪魔者扱いされている五英雄。響子捜索だけでなく、魔神を封印したリヒトと復活したイシュアンを英雄視されては困ると、始末しようとする勢力の姿が見え隠れ。それと平行して、リヒトが巻き込まれるトラブルの中で救い出し、光の当たる場所へ引っ張り出した少女ウルスラ。当初感情表現が乏しかったものの、物語が進行するに連れ家族への想い、リヒトへの想い、未来への想いが募り、終盤では人が違うのでは、と思うほど変わっている。それと結構空気読めるようになっていたのが……。

そんなウルスラを加え、響子を探す旅は続く…しかし本命はイシュアンと言いながら、響子に思いを馳せ、ウルスラを囲い、リヒト君どんだけ気が多いんだよ、と(笑)