飼い犬にかまれ続けて

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「オタク荘の腐ってやがるお嬢様たち」感想

オタク荘の腐ってやがるお嬢様たち (富士見ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
俺こと霧島英君の通う清聖学園(一昨年まで女子高)には、小さな学生寮がある。俺の母親が寮の管理人を勤める「オーガスタ・クリスタル荘」。通称「オタク荘」にはその名前から連想される「オタク」とは無縁の美少女たちが住んでいる。
しかも小説家だの、陸上部のエースだの、はては天才発明家だったり、本物のアイドルもいるらしい。その中でも校内でぶっちぎりの人気を誇る生徒会長の御車響子はもちろん「オタク」であるはずもない……と思ってたさ。あの事件が起こるまではな。
彼女の秘密を知ってしまった俺は、なぜか「オタク荘」の管理人をしながら、まったく知らない世界に飛び込むことに!?

先日、池袋にあるアニメイトに行ったのですが、お客の8割が女性というなんというパラダイス状態でした。や、自分みたいな男が混ざってていいのかなと思うくらい。ラノベコーナーにも女性客が結構いて、何だか嬉しくなったけど嬉しくなったところで何がある訳でもございません。(真顔)

霧島英君が通う清聖学園は数年前まで女子高だった学校。清聖学園の寮の管理人である母親の進めに従い、清聖学園に入学したものの、女の子に接近どころか数少ない男子の友達すら出来ない青春を過ごす英君であった。しかし二年生に進級した英君は、あることをキッカケに、憧れの生徒会長・御車響子と急接近することになる。母親の代理として寮母になった英君が目撃してしまった響子の秘密…それは「腐女子」であること。それを知ってしまった英君は響子の相談相手として親密な仲を築いていく。

「腐女子」に対する世間の目…偏見みたいなものが描かれていくけれど、僕は特にそういったものはないなあ、と。Twitterとかだと、そんな内容のツイートを見るのも結構面白かったりする。

と、いこうとでヒロインのお嬢様生徒会長は「腐女子」です。いえいえそれどころか「オタク荘」と呼ばれる寮に住んでいる性格に難あり(?)の女の子たちは腐女子ばかり。女性作家の視点で「腐女子」を描いている人はいないというか珍しいというか、そんなことを「あとがき」に書いていらっしゃいますが、実際のところはどうなのだろうか? 腐女子がヒロインのライトノベルならゴロゴロありそうだけど。

元々マンガは読むけれど、ディープなオタクではない主人公の英君。響子の秘密を知ってしまったことから彼女の趣味に付き合うことになり、それがBLであっても可愛い女の子とお出掛け&買物ができるのであればノリノリになるのは男子として仕方のないことだと思います。響子の趣味は消費するだけで終わらず、自ら生み出すことにも熱心で、英君との交流をキッカケに創作活動に意欲を燃やし、同人誌即売会にさんかするため、原稿と戦う日々を送ることになる。腐女子にして売れっ子同人作家の従姉から知恵を借り、響子に助言する内、本人以上に熱心になっていく英君は、一歩間違えるとかなり危ない奴になるのではないかと気を揉むほど。結果上手く言ったけど、もう少し落ち着いてくれ。

学校では清廉潔白のお嬢様で通している響子。彼女の秘密がバレないように必死になる英君。この構図はコメディ部分のお約束になっていきそうで、最後を見る限り、オタク荘の他の腐女子たちはその秘密を嗅ぎつけてわらわら集まってきそうではあるが……(笑)