飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「はみだし英傑の冒険譚」感想

はみだし英傑の冒険譚 (一迅社文庫)

〈あらすじ〉
英傑たちの力を借りて発動させる異能力「ふたつ名」(セカンダリィ)を身につけている生徒たちが集まる天柩学園。「ふたつ名」を会得できないまま、落ちこぼれ仲間(パーティー)と迷宮探検にのぞむことになったリョウマは、ジャングルの泉で水浴びをする銀髪の少女ヒルダを目撃する。地下迷宮でリョウマたちの窮地を救ったヒルダが学園に現れ、いきなりリョウマに口づけして--。
謎多き学園迷宮でくろひろげられる異能×冒険ファンタジー!

佐々宮さんが「お姉ちゃん」大好きなのは良く分かった。僕も大好きだけどね!シスコン主人公…良いと思います。

太平洋上にある孤島。そこに私立天柩学園があった。英雄たちの「ふたつ名」を会得することで異能を発揮することのできる子供たちを育成する天柩学園のハンパものとして扱われるタマキたち四人は、厳しい演習の途中、リョウマという少年に出会う。演習に大遅刻してきた「新入生」のリョウマを最初、警戒していたタマキたちであるが、模造刀を振るい、熱意のあるリョウマの姿に次第に心を許していくことになる。

何の説明もなく少女たちが過酷な演習に挑む姿の描写から入ってきたので、これはどういう状況なのか、かなり混乱しました。タマキたち四人の仲の良さを描きながら、リョウマ登場が終わるまで世界観の説明がほとんどないのは正直厳しいところかな。タマキを華麗に助け出すリョウマの男っぷりが結構好きだったり、それにドキドキするタマキの乙女心もあり、非常に良い立ち上がりだっただけに勿体無い展開だったと思う。

表紙のヒロインのヒルデこと「押しかけ女房」はもっと早く登場して暴れて欲しかったかな、と(笑)この頃にはタマキにどっぷり肩入れしているので、ヒルデが悪女にしか思えなくなってしまった。ハーレム状態に満更でもないリョウマは、男の子しているというか、良いキャラしてると思います。