飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ブラック・ブレット (7) 世界変革の銃弾」感想

ブラック・ブレット (7) 世界変革の銃弾 (電撃文庫)

〈あらすじ〉
迎賓館赤坂離宮で、日本の主要五エリアによる首脳会合が開催される。議長国の東京エリア国家元首・聖天子が迎えたのは、大阪、仙台、博多、北海道の四エリアを代表する、クセ者の首相たち。五エリアの融和を説く聖天子に対して、のらりくらりと同調を示さない彼ら。各エリアの思惑が交錯し、成果も出ないまま会談が終わろうとしたとき、仙台エリア首相・稲生紫麿が爆弾発言をする。
「東京エリアには『七星の遺産』というものがあるそうですが――」
機密情報が漏れていたことで混乱する聖天子をめぐり、会談は紛糾する。やがてこのことが、エリア間の全面戦争にまで発展していく。そして聖天子の姿は、聖居から消えてしまうのだった……!
TVアニメ放送も始まった話題作、最新7巻が登場!!

ステージⅤキター!
いや、来ちゃ駄目なんだけどね。しかし今回登場のリブラが孕む「絶望」も一級品ですな。どうやって解決するかサッパリ分からねえ。加えてリブラを操っていると思われる組織…リトヴェンツェフとユーリャのコンビもまた蓮太郎と延珠を苦しめることだろう。互いに因果のある関係だけに。

人間の敵は人間。リブラが恐ろしいのは当然だけど、この作品は本来ガストレアよりもちっぽけな存在であるはずの人間の方が一層恐ろしい存在として描かれている。思惑が複雑に絡み合い過ぎていて、どう考えても蓮太郎の手に余るのだが。そういう意味では聖天子も余る存在なのかな。や、すっごい可愛いけどね、聖天子様。