飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「特別時限少女マミミ」感想

特別時限少女マミミ (集英社スーパーダッシュ文庫 お 6-1)

〈あらすじ〉
特別時限少女とは、人の心から取り出した武器で犯罪者を倒す魅惑の魔法少女たち。互いの胸に腕を突っ込み、武器を取り出す際にはとてつもない快感が得られるらしく、非常に官能的な光景となる…。銭ゲバ主人公のマミミはその様子をTVで放送して一発金儲けをしようと画策し、自らも特別時限少女となりその内部に入り込むが…? 魔法×百合の官能ダークファンタジー!!

百合って哲学だと思う。
女の子だけがいれば百合なのか? 女の子たちが手を繋げば百合なのか? 女の子たちが心を通わせれば百合なのか? 女の子たちがイチャイチャすれば百合なのか? 女の子たちが少年誌でとても掲載できないようなことをすれば百合なのか?

……違う、これ哲学ちゃう!単なる趣味趣向や!(愕然)

くだらない話は適当に置いておくとして、あらすじやら帯に「百合」の文字が踊り、一部の方々が「ざわ…ざわざわ…」しそうな作品ではありますが。

読んでみたところ、何と言うか「求めていた百合とは違う」感じがしてしまう。女性の胸から手を突き込み武器を取り出して戦う「特別時限少女」たち。彼女たちを題材に金儲けをしようとするも振るわず、再起を賭けて立ち上がるプロデューサーのマミミもまた特別時限少女となり、TV放送の視聴率獲得に乗り出す…その過程で他の特別時限少女と仲良くなって行くのだが、設定そのものがニッチというか、楽しみ方が良く分からないところがあるので置いてけぼりにされている感がある。

キャラクター紹介で主人公のマミミは「銭ゲバ」と書かれているけど、実際はそんなこともない結構良い子だったりする。真剣に特別時限少女を活かすために取り組んでるし。もっと普通の設定のもとでの百合百合しい彼女たちを読みたかったな…と勝手に思いました、はい。