飼い犬にかまれ続けて

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「理想のヒモ生活 1」感想

理想のヒモ生活 1 (ヒーロー文庫)

〈あらすじ〉
平凡なサラリーマンが異世界に召喚されてしまう。そこで、かの国の女王から「自分と結婚して、こちらの世界で暮らして欲しい」と言われる。女王はドストライクの爆乳美女だった―――。小説投稿サイト『小説家になろう』総合1位作品の待望の書籍化。

たまには人様のオススメを読んでみようと思い、興味はあるもののなかなか手を出せずにいたヒーロー文庫の本作を読むことにしました。見せて貰おう、『小説家になろう』総合1位の性能を!

ブラック企業に勤める普通のサラリーマン・善治郎は、半年ぶりの休みを堪能しようとしていた日の朝…気が付くと見知らぬ世界と、見知らぬ人たちの前にいた。「ようこそ婿殿」そう言ったのは善治郎を異世界に召喚したガープァ王国の美貌の女王アウラ。彼女は善治郎と結婚し、婿として迎え子作りをしたいという…しかもそれ以上は何も望まない。アウラの破格の申し出に疑問を抱くものの彼女の本意を理解した善治郎の「ヒモ生活」が始まることになる。

いや、本当に面白かった!そして何より読みやすくて主人公・善次郎とヒロイン・アウラを取り巻く状況がスルスル頭の中に入ってくる。勝手なイメージだったのだけど、こういったWEB主体の小説は「読みにくい」と思っていたので反省しないと、ね。まあ作品・作家によりけりなんだろうけど。

「理想のヒモ生活」まさにその通りの展開、なんだが善次郎は決しておバカではなくしっかり状況を分かって「ヒモ生活」を送っているのが良い。最初こそ強引な出会いではあったものの、善次郎とアウラが分かり合っていく様にニヤニヤが止まらん。

それと面白いのが「元の生活との決別」の描写だ。普通の異世界召喚モノだと一度呼び出されると元の世界に戻れない、なんていう状況がほとんどの中、この作品の場合、善次郎は一度元の世界に戻ることになり、元の生活・世界との決別の準備を始める。なんか「無人島に何か一つ持って行けるとしたら何を持っていく?」という質問に全力で答えるような描写だったな。まあ持って行けるのは一つだけではないのだが。しかし善次郎は思慮深くて覚悟のある良い男だ。僕なら「電力」を持っていく、という発想はあっても実行はしない、というかできないわ。

こうして始まった快適なヒモ生活。アウラの政治的な事情を絡めながら、どう話を発展させていくのか、とても楽しみ。