飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者10」感想

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者10 (講談社ラノベ文庫)

〈あらすじ〉
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。
そこに日本が創設した文化交流のため、それも主にオタク文化メインの交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一。
彼が量産型人気ラノベ作家の父親の異変に気づき、緊急帰国した。日本政府の策謀を心配するエルダント側は、護衛としてミュセルとエルビアを派遣。
さらにお忍びで皇帝・ペトラルカまでついてきてしまった。この一行をかねてから日本政府の内密な行動に気づいていた列強・米、露、中が黙って見てはいない。
秋葉原観光をしている一行を秘密部隊が急襲。美埜里がロシアの手に落ちてしまった。さらに謎の部隊に囲まれる慎一の家。果たして慎一達は、美埜里を奪還して、エルダントへ戻れるのか!?

『アウトブレイク・カンパニー』もう10巻になるのですか。榊さんの執筆速度にこれといって驚くこともなく、慣れてしまっている。

だて日本編の後半戦なります。中国、ロシア、アメリカに狙われる慎一たちの危機を描くのだけど、持ち前の危機回避能力によってスイスイかわしてエルダントに帰っていきます。日本との決別にはならず、慎一の両親と妹にひとつの理解を示たのは一区切りついて良かったのかと。慎一の帰る場所はエルダントであり、ミュセルの帰る場所は慎一の居る場所、なんですよ。おまえらさっさとエルダントで結婚しろ(笑)