飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「のうりん 9」感想

のうりん 9 (GA文庫)

〈あらすじ〉
木下林檎が田茂農林高校、通称のうりんに来てから半年が経過し、彼女たちはもうすぐ始まる緑園祭の準備に追われていた。
林檎は自分が変わったかは分かっていないながらも、毎日の生活を楽しんでいたのだが――。
林檎を連れ戻しに東京から訪れた最強の相手を前に、仲間たちが立ち上がる! 懐かしいキャラクター総出演で農業高校の本質に迫る、友情と祝祭の第9巻!
これぞ史上最大の農林一揆!!

表紙の林檎ちゃんテライケメン!
彼女の顔に浮かぶ笑みが今回の物語を全てを語っているように思える。

体育祭・文化祭、そして田茂農林高校の生徒が精魂込めて作ったモノを売る販売日という熱い三日間。緑園祭…前回のフリを見る限り、旧:四天農組が現:四天農+耕作たち二年生に襲いかかる展開!なのは間違いないのだけど。現:四天農のキャラが濃いせいで旧:四天農のキャラの弱さといったら。「前回のフリ」といえばマネー金上…なにこの娘、かわいい。正直、これまでの『のうりん』ヒロインだとボイン良田に匹敵する乙女力ではないだろうか。マネーかわいいよマネー。しかしこれからも乙女モードだと耕作と絡むの大変では?(笑)

もう一人の乙女である良田さんに、継の義妹の怜が突然の登場。この娘も分かりやすい反応する娘だなあ。ライバル不在だと思っていた良田さんはこのままではいられないと思うぞ。継はある意味では耕作よりも鈍いからねえ。

さて後半からは林檎ちゃんを東京に連れ戻そうとするジェニーさんに対抗するためにあれこれ考える耕作たちになります。「農業高校あるある」は確かにこのイメージがあったなあ…まあそれも某イベントで白鳥さんの公演と映像を見てだいぶ払拭されたけど。今回はまさかのベッキー大活躍で、その時に示される生徒たちの笑顔の美しさがジェニーさんを納得させるのだが、白鳥さんの映像でもそうだったように、生徒たちの笑顔が本当に溢れていたんだよね。高校生活が楽しくて仕方が無い、やりたいことをやっている!という感じが映像を見ていて暖かい気持ちになったな、と。

ベッキー良い先生。歳を重ねているだけに経験値はやはり高いなあ。ベッキーのウイークポイントは結婚か…次回はベッキー絡みなのでギャグ回になりそうだが、今回終盤のベッキーの動きを見ているとまさかのシリアスだったりする…?それはそれで面白そうではある(笑)