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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「代償のギルタオン 3」感想

ライトノベル 集英社スーパーダッシュ文庫

代償のギルタオン 3 (集英社スーパーダッシュ文庫)

〈あらすじ〉
港町シーカポートで対峙するラーンハイム軍と革命組織シュメルツヘイム。この睨み合いに終止符を打つため投入された、ラーンハイム最強のギルタオン――ギッシェルミナ。パイロットは残虐無比。町が滅ぶ可能性すらも秘めている。一方、ヤシャナの計画の一環で、ライクに養子の話が舞い込んできた。しかし、軍を信用することができないライクは疑心暗鬼に陥ってしまう。ガラハルドの率いる巨大戦艦マキッドゴイル。そしてギッシェルミナ。英雄グラカリム。さらには、友人だったメサイアも登場し、『ギルタオン』を巡り、終わらない戦いは続く…その先に兄妹たちの幸せはあるのか?シャミーとシュメルツヘイムの運命は?

この3巻まで読んでハッキリと感じる。神高さんは間違いなく力のある作家であることを。この引き込む力は一体なんだ…ページを捲る手が止まらない。緊張感溢れ手のひらから汗が止まらない。

ヤシャナの取引によってシーカポートにやってきたガラハルト中将。彼の目的はライクを「養子」にすることだった…養子が数多くいるガラハルト。ライクを「養子」にして何の特になるのか…その疑問にガラハルトが答え、ライクもまた成長を通じて応じる描写力が凄い。ライクを「兄弟」にすることに疑問を抱いていたクードや、俺たちの勇者グラカリムもライクの人柄に引き込まれて行く。これまでは悲劇の少年でしかなかったライクが、義理人情を覚え生きる様が本当に「人らしい」のだ。ディスカニオはその対比として用意された敵なんだろうなあ。

しかし神を名乗るディスカニオも、シャリオの悪意の前には子供のワガママに見える。本当、頭にくる嫌な奴だ。クードの決断は一体ライクとヤシャナの姉弟に何を示すのか。このままシャリオを見事ぶちのめして欲しいが…ロクトと違ってシャリオの悪意はそう簡単には退けられない予感がする。