飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「GランDKとダーティ・フェスタ」感想

GランDKとダーティ・フェスタ (ガガガ文庫)

〈あらすじ〉
ここは大バカ高校・野猿峠男子(通称:猿男)。そんな俺らの高校に、普段なら話すこともできないような超お嬢様学校との合同文化祭の話がやって来た。と、いうわけで。漢・花島一茶、女になります!でもこの文化祭、どうにも裏がありそうだ。楽しそうな女がどこにもいないし、いきなり目つきの悪い金髪美少女に狙われたり……。だったら、俺らの悪ふざけで、そのくだらない空気を吹き飛ばしてやる!ミスコン優勝を目指して、おバカなDK(男子校生)達が大暴れ!何が起こるか分からない!? おバカな青春グラフィティ開催!!

青春って…青春って良いですよね…思わず自分の青春時代を思い出します。
……高校生の時なんてラノベしか読んでないわ!友達はラノベしかいないわ、アホー!(何故かキレる)

バカばかりが集まる野猿峠男子高校。通称:猿男と呼ばれる生徒のひとり・花島一花は、超お嬢様学校と合同で行う文化祭の実行委員になる。普通なら相手にもされない鈴ノ院女子高等学校との文化祭にノリノリの一花であったが、合同文化祭に反対する謎の人物に襲われてしまう。捕えた襲撃者の正体は、鈴ノ院女子高等学校の落ちこぼれ生徒・芽衣であった。彼女は何故文化祭に反対するのか? そして文化祭の花形・ミスコンに隠された秘密とは? 男の身でありながら女装し、ミスコンに挑む一花の運命はいかに!?

有名な底辺偏差値のおバカ男子高校の生徒たちを中心に、女装した主人公がミスコンに殴り込む青春劇。
おバカといっても悪い意味ではなく良い意味で。いわゆる不良少年たちではなく、純粋に頭が悪いだけ(酷い)、でも登場する猿男たちはみんな気の良い奴だ!
こんな学校と仲間たちだったら楽しい高校生活を過ごせただろうな、と思わせてくれる彼らのドタバタが笑える。猿男たちを最初は客観的に見ていた芽衣が、最後には彼らのおバカに惹かれるのは分かるよ。イケメン主人公の一花が女装をして、優勝者には明るい未来が約束されているミスコンをある意味ぶち壊すのも爽快。めげない、くじけない野郎どものバカ騒ぎを楽しんでいただきたい。