飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「女騎士さん、ジャスコ行こうよ」感想

女騎士さん、ジャスコ行こうよ (MF文庫J)

〈あらすじ〉
とあるど田舎、平家町に住む普通の高校生、瀬田麟一郎はある日、夜の田んぼで行き倒れているお姫様、ポーリリファと彼女に仕える女騎士、クラウゼラを発見する。二人はなんと異世界《魔法地平》から命からがら逃れてきたと言い出して、そこから始まるトンデモドタバタストーリー!? ……と思いきや、「実は……この町では割とよくあることなんだ」「なんじゃと!?」異世界人が珍しくない普通の田舎町で繰り広げられる女騎士系田舎日常コメディ、特に何事もなくのんびりスタートです。「さっきの花嫁姿、綺麗だったぞ」「ななな、なにを言ってる!? クッ殺せ!」

とりあえずもうジャスコってないんです、で衝撃を受けました。まあそんなにジャスコに思い入れとかないですけど。寧ろこの年齢になってイオンモールに良く行くようになった。特に欲しい何が欲しいという訳ではないけれど、ウロウロしているだけで楽しい気持ちになれる。見てるだけならお金も使わないし!ジャスコ(イオン)は良いところ!!

何処にでも(?)ある普通の田舎・平家町。雷雨の夜、高校生の鱗一郎が田んぼに見回りの際に助けた二人の女性。ひとりは金髪美少女の幼いお姫様ポー、そしてもうひとりはポー姫に女騎士のクラウ。異世界からやってきたという二人…であるが、特に抵抗なくその事実を受け入れる鱗一郎だった。平家町、そこは異世界からの亡命者と共に日々を送る街。そんな街で繰り広げられるゆる〜いコメディ。

ジャスコネタで一時話題になった作品。さてさて内容は、と読んでみるとなるほど伊藤ヒロさんらしいアホゆるいコメディでした。いわゆるエロゲーでオークや触手に凌辱される女騎士…クラウを、日本のサブカルチャーにどっぷり使ってるおバカなお姫様ポーが弄りまくる。そんな作品です。主人公の鱗一郎はふつうの高校生らしく常識的なツッコミ入れる係りでしょうか。三人のおかしな会話回しを楽しめるかどうかがポイント。あとタイトルにジャスコを使ってますが、ジャスコそのものは登場しません。ジャスコっぽいショッピングモールなら出てきます。まあショッピングモール=ジャスコと言いきっても良いのですが…あ、ダメですか、そうですよね。

あともうひとつのポイントとしては、ポーたちだけではなく、他にも異世界からきた勢力がいて、平家町は彼らと一緒に生きているといこと。この街の人たちはある意味全員アホですな! 平家町にジャスコ的なものを建てるかどうかで揉める平家町と異世界人たち。諸悪の根源はポー姫な気がする。この娘トラブルメイカーだから早くなんとかした方が良いぞ。しかし異世界人たちが登場するのにやってることのスケールは小さいなあ(笑)