読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「サクラ×サク 01 我が愛しき運命の鏖殺公女」感想

サクラ×サク 01 我が愛しき運命の鏖殺公女 (ダッシュエックス文庫)

〈あらすじ〉
ついに。とうとう。一人も友だちができないまま、学校を卒業して軍人になってしまった──。見た目は平凡でド普通、強いて言えば根暗そうな准士官ハイジの赴任先は「帝国」の侵攻を食い止める「公国の盾」、国境近くの最前線に位置するイエルヴァラ城市だった!超絶美貌の公女に仕えることになったハイジに明日はあるのか──!? 血が滾って色々躍る本格ファンタジー戦記、ここに開幕!

ダッシュエックス文庫の今後のラインナップ。スーパーダッシュ文庫では見られなかった作家さんが次々参戦してきて面白いなあ、と。その中でいろんなレーベルで活躍する十文字青先生の登場は、ファンがこの新レーベルを知る良いキッカケになると思う。

友達がひとりも出来ないまま、飛級で公立学校を卒業したハイジ・バラン。自身のコミュニケーション能力にコンプレックスを抱きながら、薦められて軍人となったハイジは国境近いイエルヴァラ城市で太守の侍官となる。版図を広げる『帝国』の脅威が迫る最前線の街……ハイジの仕える太守は、汚部屋に住み、面倒くさがりで不思議な美しいお姫様・サクラだった。

まずはハイジとサクラの関係、そして「どういった世界なのか?」を読者に伝えるための1巻。成績優秀だったが真っ直ぐすぎる性格のせいで友達が出来ず、そのことに対して日々悩むハイジが、独特な雰囲気を纏い、自分を「お飾りの太守」と呼んで周囲と距離を置くサクラと出会い、側に仕え、彼女の抱える「孤独」を知っていく。「孤独」であることに悩む少年と、「孤独」であることを望む少女の距離は、二人の関係を囲む軍人や侍女たちの言葉や行動に大きく左右されながら、不思議な方向へと進む。

ハイジの内面の描き方が面白く、十文字青先生らしいという……くよくよ悩んでいたかと思うと、パッと振り切って素直な行動に走ったりと実にハイジが「人間」をやっていて好き。特に悩みはするけれど、決して挫けたりはしないところが良い。まだこの世界も、物語も始まったばかりなので、続きが楽しみです。