飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「汗血公路: アルスラーン戦記4」感想

汗血公路: アルスラーン戦記4 (光文社文庫)

〈あらすじ〉
王太子アルスラーンのもとに、各地の諸侯や領主たちが次々と集結。瞬く間に大軍が形成されていった。新生パルス軍は、ついに西方千キロ彼方の王都エクバターナ奪還に向け出撃する。対するルシタニア軍も王弟ギスカールの指揮の下、パルス軍を上回る軍勢で迎え撃つ。大陸公路を血で染める決戦が、いま始まる! いよいよ佳境、激動の展開を見せるシリーズ第四弾!

さあ盛り上がって参りました!
たった二人から数万の軍を率いてルシタニア側に攻め込み国を救おうとするアルスラーン。最初こそ地味な王子様だったけど、今はその特別な「気遣い」「優しさ」に触れた者を虜にする強烈なカリスマを感じさせる。これが王たる器。そしてエステルかわいいよエステル。

アルスラーン側の進軍がこれだけ順調だと逆に不安にもなるなあ(笑)状況だけを見れば気苦労の絶えないルシタニア側……というか、王弟ギスカールの課題は山積み。可哀想になるくらい。更にはアンドラゴラス王に人質にまでされて涙が出る。兄貴は相変わらずアホだし。しかしパルス国王夫妻は不穏すぎてルシタニア側だけでなくアルスラーンにとっても良くない感じではあるなあ。とりあえずルシタニア側はアンドラゴラス王の騒動をどう抑えるのか。またパルスの騒乱につけ込んで隣国が攻め込んでくるのか。不安材料は多い。