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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「世界で2番目におもしろいライトノベル。」感想

世界で2番目におもしろいライトノベル。 (ダッシュエックス文庫)

〈あらすじ〉
認知度海抜0mを自負する高校生「祭」は、ある日“エンディング後の主人公”と名乗る4人と出会う。非日常に飽き飽きした彼女たちは、平凡な日常を取り戻すため、どんな凡人でも主人公に変えてしまう“英雄係数”をもらってくれと、祭に頼む。最初は全力で断る祭だったが、“元魔法少女”の「夏恋」の危機を救う為、4人全員の英雄係数を引き受けた瞬間…世界が一変!“魔法少女”がヒロインに、“学園異能の覇者”は悪友に、“異世界の救世主”は妹に、“伝説の勇者”は担任に。なんと祭は、最強の元主人公たちを脇役に従え、世界を守るラノベ主人公になってしまった!ライトノベルへの愛と憎しみに満ちた、泣けて笑える終幕英雄“エンドロール”ラブコメ、新発売!!

「1番じゃなきゃダメなんですか? 2番じゃなきゃダメなんでしょうか?」と思わず言いたくなるタイトルなのは置いて、「ラノベを愛する全てのひとへ」という帯のキャッチコピーにドキュンと胸を打たれて購入しました。嘘です。石原宙作品だから買って読んだんですよ!

空気のような存在感。男子高校生・灰川祭は親しい友人も居らず、何事も起きない平凡すぎる毎日を送っていた。そんな平凡な日々が永遠に続きそうだったある日、異世界で魔王を討伐した『伝説の勇者』を名乗る美女・リーリャから、4人の元・英雄……エンディングを迎え、平凡な生活を望む元・主人公たちの『英雄係数』を貰い受けてくれないかと頼まれる。『英雄係数』が高いと非日常的なイベントが頻繁に発生し、否応なくトラブルに巻き込まれていく。元・英雄の中には祭のクラスメイトで美少女として有名な赤瀬川夏恋もいた。祭が英雄4人分の『英雄係数』を引き受けた時、ラノベ主人公としての大変な日々が始まる!

「ラノベ主人公に、俺はなる!」そう考えていた時期が、私にもありました。なってみたいですよね? 物語の主人公に……。

しかしまあ主人公……非日常的に襲い掛かられる主人公は大変です。お手軽に一瞬だけ「主人公」の楽しめるならいいけれど、主人公はずっと主人公のまま。休まることなく、イベントが続いていく。それはそれぞれのエンディングを迎えた主人公もそう。この作品は主人公であることに疲れ、平凡な日常を求める元・英雄たちに変わって主人公を超える超主人公になる少年の物語なのです。

いやー読みやすかったし面白かった。軽快なテンポとパロディ要素を含む物語。存在感こそなかったけど、男気はあった主人公の祭。なによりツッコミとしての才能がある少年だった。褒めてます。4人のとんでもない元・英雄たちを脇役に従えて、主人公道を駆け上がっていく。またコミカルな展開が多いけれど、最後には主人公としてヒロイン・夏恋の心を救うシリアスな展開も待っている。このコミカルとシリアスのバランスの良さも読みやすさに繋がっていると思う。これからシリーズ展開はしていくのかな。続きがあるなら読みます!