飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者14」感想

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者14 (講談社ラノベ文庫)

〈あらすじ〉
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。そこに日本が創設した主にオタク文化メインの交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一は、またもひきこもっていた。訳はまあ、この前のアレです。で、美埜里さんがあの手この手をくり出している間に、外では大変な異変が勃発!? 他、光流やリザードマンのブルーク夫妻をフューチャーした、バラエティに富んだ、シリーズ2回目の短編集。

最終巻へのカウントダウンが始まった『アウトブレイク・カンパニー』……気づけばもう14巻ですよ。ラノベの14巻分ってコミックとはワケが違うから読むのだって相当な時間がかかります。それだけの歩みを進めてきた本作、そろそろ慎一は「決断」しなくちゃいけない頃合いに入ってるのかな。と思いながらの今回は短編集。

全3編。一番最初の話は、前回の四角関係のゴタゴタの後、ヒロインズと顔を合わせるのが何となく恥ずかしい慎一が引きこもりになり、みんながそれを心配して引っ張り出そうという展開。慎一、みんなに愛されてるなあ、というのが分かる回であり、慎一もまたみんなを大切に思ってることが分かる。そんなお話でした。

次はブルーク夫妻の子供のお話。個人的にはリザードマンの子供を抱っこするミュセルのイラストがこう……聖母的なものを感じさせた。ミュセルさん、もう子供が欲しいんですかね?(ニヤニヤ)

最後は光流さんが何と女体化するお話です。ある意味、お約束のような展開。キタコレ。いや、キタコレなのかコレ?(困惑)
可愛い男の光流を愛するのか、女の子になった光流を愛するのか、それが問題だ。なんだそれは?(再度困惑)
それはともかく。物語の関係者でありながら冷めた性格からどうも掴みにくいところのある光流にスポットが当たるのは良いね。

残りの巻数を考えると短編集はこれが最後になるのかな。榊一郎さんならもう一回和やかな短編集を挟んできそうだが。(笑)