飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ゴブリンスレイヤー」感想

ゴブリンスレイヤー (GA文庫)

〈あらすじ〉
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」
その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。
冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった。彼は手段を選ばず、手間を惜しまずゴブリンだけを退治していく。そんな彼に振り回される女神官、感謝する受付嬢、彼を待つ幼馴染の牛飼娘。そんな中、彼の噂を聞き、森人(エルフ)の少女が依頼に現れた――。
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GA文庫さんの宣伝に屈して買っちゃいました。だってあんなにゴリゴリに推されてたら「そんなに推してるなら、どれ、ひとつ読んでみて叩いてみようか」と人間なら思っちゃうじゃん? 自分でも斜に構えてるんだか素直なんだが良く分からないけど。分かるのはこの作品がメチャクチャ面白かったってことさ!(キメ顔)

新米冒険者の女神官がゴブリンに殺される……その危機を救ったのは不可思議な冒険者だった。冒険者ギルド序列三位のベテラン。なのに汚れたの甲冑を着込み、新人の装備の方がマシなくらいの武器を手にした彼は、『ゴブリンスレイヤー』と呼ばれていた。ゴブリンだけを黙々と狩り続けるゴブリンスレイヤーを周囲の人々は嘲笑うが、そんなことは一顧だにせず今日もゴブリンを殺すことに全力を費やす。女神官は命を救われたことをキッカケにゴブリンスレイヤーと一緒に行動するようになるのだが……。

管理人はWEB発とか難しいことが分からないので、この作品だけを読んでの感想になります。

ゴブリン。RPGだと序盤に出てくるザコ敵。この世界でもそれは変わらず、新米冒険者が相手にする敵という認識だ。だけど群れるとゴブリンはとても手強い。それを思い知るのが世界に飛び出したばかりの女神官である。あ、この作品。作中では名前ではなく役職や職業、二つ名で呼ばれ続けます。ゴブリンスレイヤーを始め、女神官(美少女)、受付嬢(美少女)、牛飼娘(美少女)、妖精弓手(美少女)など。※(美少女)は管理人が勝手に付けただけですが、事実です。

話を戻して。
新米冒険者だけでパーティを組み、ゴブリン討伐にやってきた女神官たちはさっくり返り討ちに遭う。公式あらすじにある通り、これはダークファンタジーだなと思うのが、容赦のない人のその殺し方。ボコボコに返り討ちに遭ったとか、そういうレベルではなく、ゴミのように男は殺されて女は陵辱されるえげつなさ。女神官が助かったのは単に運が良かった。ただそれだけのこと。

ここまで読んで思う訳です。「ゴブリン超強い!そして怖い!」と。そうなのです、実はゴブリンは「狩っても報酬が少ない上に手を焼くから上級冒険者は依頼を受けず、駆け出し冒険者に仕事が回ってくる」まさに初心者殺し。しかも村を襲うので、ある意味では強力なモンスターよりも身近で現実感のある脅威。

そんなゴブリンを狩ることに特化したゴブリンスレイヤーは貴重な存在。この「ゴブリン絶対殺すマン」の徹底的したゴブリン狩りに女神官だけではなく多くの人々を救ってきたと思う。口数は少ないけれど、一本筋の通った凄腕の冒険者、それが俺たちのゴブリンスレイヤーさんという訳です。

いやー、これはGA文庫さんが推すのも分かる。ゴブリンスレイヤーほんと生き方がカッコイイ!これはこの人の活躍をもっと見たくなるわ!