飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「剣魔剣奏剣聖剣舞」感想

剣魔剣奏剣聖剣舞 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
神より与えられし不壊の“神剣"とそれを駆る“剣聖"が祖国の威信をかけて戦う戦乱の時代。ラドガヴィガ王国から神剣を強奪した一匹狼の剣聖・リューインは美少女揃いの剣聖集団“絶華十剣"のひとり、ソーロッドの追撃を受ける。ソーロッドを軽くあしらって行方をくらました彼が逃げ込んだのは、王国と敵対するゼゼルク大公国の前線基地。盗んだ神剣をエサに大公国軍の食客となったリューインは、メガネっ娘書記官キリリクを引き連れ、ソーロッドがいる王国軍の要塞へ向かうが……? 殺人、傷害、窃盗、脱獄、公然猥褻、覗きにセクハラ、あっちこっちでやりたい放題! ? 最強剣聖が世界を弄ぶ前代未聞の邪道戦記ファンタジー、堂々開幕!

嬉野さんの新シリーズと聞いて飛んできました。あれ? ファミ通文庫だけではなくMF文庫Jでも書くんですね!読み終わってからこれファミ通文庫じゃない……とかアホなこと思ったのは僕だけでしょうか。

ラドガヴィカ王国とゼゼルク大公国の対立。その確執は500年前に遡るほど根が深く、かつては大陸の中心であったラドガヴィカ王国の権威は衰えをみせ、反対にゼゼルク大公国は次第に力を増していた。一騎当千の剣士……神に与えられた不可思議な力を持つ『神剣』、そしてそれを操る『剣聖』の存在が戦場での勝敗を決していた。どこの国にも属さない腕利きの『剣聖』リューインはラドガヴィカ王国の『神剣』を強奪し、ゼゼルク大公国に売り込んでしまう。ラドガヴィカ王国の選ばれし女性剣聖たち『絶華十剣』のひとり、ソーロッドはリューインから『神剣』を取り返すために行動を開始するのだが……。

「剣魔剣奏剣聖剣舞」……ええと、このタイトルはなんと読めば良いのでしょうか?(笑)
とりあえず略称をはよ。剣4とかそんな感じですか。はい、適当ですいません。感想書きましょう。

これは壮大なお話の第1巻。まずは世界観、そしていかにリューインが強く、癖があり、何を考えているか分からない主人公なのかをお披露目。ヒロインであるソーロッドは未熟な『剣聖』で何度もリューインに手玉に取られた挙げ句、決闘に負けて従者にさせられてしまう下げっぷり。主人公、ヒロイン共に好感を抱くのはなかなか難しい。が、しかしそんなことは予想済みさ! 

この二人が物語を通してどうなっていくのか、あるいはどう変わっていくのかを含め、安全安心の嬉野ワールドを堪能しましょう。
いやーリューインの数々のクズ言動が清々しくて逆に気持ちが良いわ。