飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「この大陸で、フィジカは悪い薬師だった」感想

この大陸で、フィジカは悪い薬師だった (電撃文庫)

〈あらすじ〉
僕は絶対許さない。エイル教の教典『ラズの書』に記された禁忌を冒し『害獣』を治療して回る異端者フィジカを――。
彼女はその可愛い見た目(あくまで見た目だけ!)とは裏腹に、人間の治療を拒否するんだ。薬師なのに! だから僕は、フィジカを必ず捕まえて、改心させてみせる。エイルの教えは絶対なんだから。
……でも、最近フィジカの行いが正しいような気もして……いや、絶対認めない!
コカトリス、サラマンダー、一角獣、人魚……異世界にまつわるモンスターの神秘と医療を描く、新感覚ファンタジー、登場。

イラスト担当がアマガイタローさんだったので購入しました。イラストで選んでもいいじゃない、だって人間だもの……みたいな感じで。アマガイタローさんのイラスト最高でしたっ!(恍惚)

『害獣』……それはエイル教の教典に記された人に害をなす幻獣。エイル教を布教するアッシュは害獣を討とうとするも、失敗して命の危機に瀕する。そんなアッシュを嫌々救ったのは腕利きの薬師・フィジカ。彼女はエイル教に反して害獣を癒し、人から高額の治療費を請求する「悪い薬師」だった。アッシュも例外でもなく治療費として巨額の借金を背負うこととなるが、フィジカを更生させようとアッシュはその旅に同行する。しかし道中出会う害獣たちは、教典に載っている『害獣』の姿と大きな隔たりがあること知っていく。

勝手に新人さんと思い込んでいたのだけど、『ひとつ海のパラスアテナ』の作家だったのか。大賞作家さんだけあってやはり文章上手いなあ。実に読みやすい。頭の中に文章がしっかりと入ってくる。

短編形式で綴られる物語。それぞれ『害獣』と呼ばれるモンスターが登場しては、フィジカは『害獣』を治療。エイル教は絶対の頭の固いアッシュは実は彼らが人間にとってはなくてはならない隣人であることを思い知っていくというのが大まかな流れ。『害獣』の真実の姿、それが明らかになり物語にどう関わっていくのかを知るのが楽しい。ただ短編形式のため、章ごとに話が変わるのでその度に頭を切り替えなくてはならないのがちょっと疲れたかな。