飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ソードアート・オンライン プログレッシブ1」感想

ソードアート・オンライン プログレッシブ1 (電撃文庫)

〈あらすじ〉
「このゲームはクリア不可能なのよ。どこでどんなふうに死のうと、早いか…遅いかだけの、違い…」茅場晶彦によるデスゲームが開始されて一ヶ月。この超難度のVRMMO内で犠牲になったプレイヤーは二千人にも及んだ。“第一層フロアボス攻略会議”当日。自身の強化のみを行うと決め“ソロ”として戦うキリトは、会議場に向かう中途で、最前線では珍しい女性プレイヤーと出会う。強力なモンスター相手にレイピア一本で戦い続ける彼女は、あたかも夜空を切り裂く“流星”のようで―。キリトが“黒の剣士”と呼ばれる契機となったエピソード『星なき夜のアリア』、さらに“第二層フロアボス”攻略戦にまつわる、とある少年鍛冶職人の悲哀を描く『儚き剣のロンド』他全三編を収録。

ここまでSAOを追いかけたら、もうプログレシッブも読んじゃえ……と、手に取ったら500ページオーバーで愕然としました。でも丁寧な解説も多かったので、そこが気にならない人はポンポン展開だけを追いかけていけば良いかな。そうすればサクサク読んでいける。

さてこのプログレシッブは、デスゲーム時代のアインクラッド攻略を描いています。口絵を見た時点で「あれ? なんでキリトとアスナがこんな序盤からコンビ組んでるんだ?」と疑問に思いつつ、読み終わりあとがきにて「本編との矛盾=キリトとアスナの関係」について触れてましたね。まあ、プログレシッブ独自のヒロインよりも、SAOでのヒロインといえばアスナの他にはいない。その点では納得したけど、矛盾について違和感持ってしまう人はキツイのかな。

明るくて行動力のあるアスナを知っているだけに、SAO序盤のアスナの影のある雰囲気にはちと戸惑ったり。まあ過去編(という表現が正しいのかどうか)と本編で性格が違うというのは良くある話だから。

あとデスゲーム時代のSAOの緊張感はやはりマジ半端じゃねえっす。「初見殺し」の恐ろしさがヒシヒシと伝わってくる。ラフコフのあの人の暗躍もあって、ドキドキには事欠かないなあ。