飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。」感想

勇者だった俺は幼なじみの執事になりました。 (ファミ通文庫)

〈あらすじ〉
魔族との戦争に終止符を打った勇者シリュウ。
終戦から一年後――「すまんお嬢さま! また失敗した! 」彼はキストリア家のダメ執事となっていた。当主は幼なじみの少女ソノハ。街で医者として働く忙しい彼女のため、またキストリア家唯一の使用人として、シリュウは執事仕事だけでなく家事全般を請け負うことになるが……戦いの能力ばかり特化したシリュウにとって家事は魔王を倒すことより難しいことだった―ー!
最強執事のファンタジーコメディ開幕!

「あいつ、最近SAOの感想しかアップしてねえよ」という声が聞こえてきそうな今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?……はい。そろそろ新作を読んでみましょうね、ということで紅緒さんがイラストを担当している本作をチョイスしてみました。紅緒神がイラスト担当する新作ラノベ、良く見るなあ。(ホクホク)

魔王に打ち勝ち、人間と魔族の戦争を終結させた勇者シリュウ。それから1年後、シリュウが何をしているかというと——医者として働く幼馴染のソノハの「執事」になっていた。圧倒的な戦闘力を有するシリュウであったが、執事としての能力はダメダメ。執事の仕事は失敗続きではあるものの、ソノハと一緒に平穏な毎日を送っていた。しかし執事ではなく勇者としてのシリュウを必要とする者たちが現れ波乱を呼ぶのだった……。

ちょうど『絵師100人展』に行ってきたばかりなので、紅緒神のイラストがタイムリーすぎる。話が逸れるけど、『絵師100人展』に行くと「もう一年経ったのか……」と遠い目をしてしまう。いやー、ほんと。この前行ったばかりと思っていたのになあ。

さて感想です。
剣と魔法のファンタジー世界のコミカルな物語で非常に読みやすくかった。読みやすさの理由のひとつにはページ数の少なさもあったかな。風呂敷を大きくは広げず、難しい設定や世界観は一切なく、疲れることなく読める一方で、物足りなさを覚える人もいるだろう。それを良さと捉えるか、悪いと思うか。難しいところではあるけど、個人的には「息抜きとしての読書」としては最適な作品だと感じた。とにかく簡潔、分かりやすい。そういう作品を読みたくなり時って絶対にあると僕は思う。

ところでこの作品を「えんため大賞」作品かと思ったら違ったのね。「東放学園 特別賞」……そういうのもあるのか。そういえば最近の新人賞関係に疎くなっているなあ。(苦笑)