「<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム- 1.可能性の始まり」感想

〈あらすじ〉
各プレイヤーの行動や性格、プレイスタイルによって独自に能力が進化するシステム“エンブリオ”。人と間違うような、確かにその世界に息づくNPCたち“ティアン”。そんな夢のようなシステムを備えたダイブ型VRMMO“Infinite Dendrogram”は、瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻し、数多くのユーザーがこのゲームを楽しんでいた。大学受験を終えて東京で一人暮らしを始めた青年・椋鳥玲二もまた、受験勉強の終了を記念して、かねてより兄に誘われていた“Infinite Dendrogram”を起動する―。WEB発超人気VRMMOファンタジー!!

「あ、Iフィールドがああああッ！！？」間違えた、これデンドロビウムだった。ニナ・パーブルトンはマジでやべえ女性だと思います。

アニメで放送していて気になっていたものの、ラノベを読む気力が落ちていた時期だったので読まずにいた。世の中の状況もあって時間が取れるのでここ最近は色んな作品に手を出せるようになったから、さあ読んでみよう、と。

そして読んでみて思ったのは、第一印象と違った、ということ。正直、もっと世界観・設定でドカドカバンバン放り込まれて、覚えるのも大変かと思っていたけれど、非常に読みやすい少年心を盛り立てる「燃え」満載のお話でした。主人公のレイとその相棒たるレイの特殊能力=武器となるツンデレ美少女・ネメシス。注目は彼らが獲得していくスキルで、レイの場合は対ボス戦に特化していて、そのカウンター能力が激アツで楽しい。レベル1(0？)からどうやって主人公らしく活躍……レベルアップしていくのか疑問だったが、なるほどこれは面白い仕様だ、と。

まあ何より胸を熱くさせるのが、強力な「ランカー」たちの存在。厨二病心を擽る二つ名に能力。次の出てくる猛者はどんな力をもって蹂躙するのか、ワクワクしてしまう。あと兄貴の底力を見てみたいわ(笑)