「クロの戦記 1 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです」感想

〈あらすじ〉
「クロノ様。どうか、貴方の傍にいさせて下さい」
異世界に転移して3年後、クロノは亜人千人の指揮官となって、なぜか一万の敵軍を迎え撃っていた!! 絶望的な戦力差の中、どうにか撃退したクロノは、今度は領主に祭り上げられていく!! 現代日本の価値観と乏しい知識だけを武器に、領地改革に乗り出したクロノの周りにはどんどん美女・美少女が集まってきて――
「今夜は私を愛して下さい」「このあたしを好きにしていいって言ってるのよ」
戦い、内政、そして夜の性活で大忙しなエロティック王道戦記!!

Kindleの読み放題プランに加入してみて幾つか作品を読んで見た中で、一番ヒットした作品でした。正直、こんなに楽しめると思わなかったので驚いている。

まず最初に思ったのは「タイトルほどエッチな内容じゃないなあ」ということ。タイトルで損してるのかどうか。決めかねるところはあるけれど。いや、もちろんエッチなところはあるのだが、それが説得力があるというか。主人公にして成り上がりの貴族であるクロノは「据え膳食わねは男の恥」と、性欲に対して真摯でちゃんと女性と寝る。なんだかそれが新鮮なんだよね。変に逃げる感じじゃないのが。また飄々としていて、しかし誠実な男であるクロノの性格の好感度高い。

戦記モノ、というほど今回バトルはありません。管理を任された領地の統括活動。これがメインになってくるのだけど、今いる有能な人材やスカウトしてきた者たちの人事・配置の采配を楽しく読めた。これらがどう生きてくるのか。新しい人材が女性多めなのはご愛敬。ミノタウロスのミノさんたち亜人種幹部は結構癒し要素高い気がする。ただネーミングセンスだけは(特に亜人種)これどうなの？と疑問に思うけど(笑)まあプロローグ編として堪能できたので続きは買います。