飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!」感想

世界一可愛い娘が会いに来ましたよ! (MF文庫J)

〈あらすじ〉
久遠郁(17)高校二年生―突然ですが、娘ができました。ある日、郁のもとに娘を自称する女の子・燈華がやってくる。子作りした覚えがない郁は大変焦るのだが、燈華はお父様とママの将来を救うため未来から来たらしい。だが、帰る方法はおろか、肝心のママを忘れていて…?二人は手掛かりとなる将来のママを探しはじめる。候補は郁がよく知る三人の女の子。彼女達と距離を縮めるため、燈華が持ってきたアイテム・通称「パパーツ」を駆使する―のだが。え、最初のパパーツは哺乳瓶?ママリティが高くないとダメぇ?これ、本当に大丈夫なの!?果たして、未来のママは誰なのか。燈華は無事に帰れるのか―!?

気になっていた作品をようやく読めました。読み終えてから知ったのですが、新人賞作品だったんですね。なつめえりさんのイラストが素敵すぎるのでもっと堪能したい。(口絵を眺めながら)

さて未来から自分とほぼ同じ年齢の娘がやってくる、という良くありそうであまり見ない設定の本作。可愛い娘ちゃんは記憶喪失のため、実のお母さん=主人公の奥さんのことを覚えていない……という好都合(ぉぃ)な状況なので、仲の良いヒロイン(?)たちの誰と結ばれるかドキドキしながら見守るラブコメです。

主人公くんはヒロインたちの誘惑に負けそうで負けないどっちなのか良く分からない理性と貞操観念の持ち主なので、どのヒロインともくっつきません。娘の手前、未来に対して責任を覚え慎重になってる感じなのかな。フィクションなので「娘は一人じゃなくても良くね?」と思ってしまうのはダメな大人です。

先にも書いたのだけど、新人賞作品なので完結はしてるカタチではあるけれど、誰かと結ばれるのは確実なのでそこまで描いていくのかな。